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｢お、と……さん？に……ちゃ？｣
あれから3日後、涼介は目を覚ました
ゆうとはとりあえず学校を休んでいたし、俺も様子を見るためにICUにいて、たまたまみんな揃ってた時だった
｢涼介！よかった……。今酸素マスクはずすね？｣
手際よく酸素マスクを外してやる
｢涼ちゃん！ごめんね、僕が変なところにボール飛ばしちゃったから……｣
｢だ……じょ、ぶだ……よ？｣
二人で話してるあいだは邪魔しないであげる。
ちょっとずつ話しているうちに、だんだん涼介の声が出るようになってきた。ゆうとも元気を取り戻してきて……。
でも、俺は今めちゃくちゃ緊張している
だって、1番恐ろしい検査を今からするんだから。
それからちょっとした所で、俺は意を決して涼介に話しかける
｢よし。じゃあ涼介、俺が今から手足を1個づつあげるから、3秒くらいキープしてもらえるかな。｣
｢……ん。｣
両腕は難なくクリア……したんだけど
次に見た光景は、右足がストン。と落ちていく光景
｢ご、ごめん。もう1回やって見よっか。｣
何度やっても同じ。左足も同様だった
｢なんか、ちからはいらない……。｣
俺は絶望した。
恐れていたことが……起こったのだ。
･
･
そう、あの日見たのは涼介の脊椎が損傷している画像
しかも下半身が麻痺しているかもしれない。そういう話だった。
｢りょうすけ……ごめん、ごめんね……。お父さんお医者さんなのに、りょうすけ、たすけられなかった……も、もう、足、うごかない。サッカーは……出来ない。｣
｢え。もう僕、歩けないの……？｣
｢お父さん、嘘でしょ？ねぇ、嘘って言ってよ！涼ちゃんとまたサッカーするんだよ？｣
｢……ごめん。｣
｢なんで……なんで涼ちゃんが……。｣
ゆうとはその場に崩れ落ちた
涼介の顔は……笑顔から、絶望の色に染まっていった。
･
･
今この瞬間、僕らの未来は…涼介の未来は。真っ白から真っ黒に塗りつぶされた。
end
いかがでしょうか……？
おこがましいかもしれませんがリクエストなども募集してます……！
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レス) id: e94457ec1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぃこ | 作成日時：2020年10月7日 23時
