第54話 ページ5
高杉「おい」
A「な、なんだ」
高杉「テメェもっと田舎に住んでただろ·····なんで江戸になんか出てきたんだ」
A「·····兄を探しに江戸に来たんだ。ここに居ると決まったわけじゃないが」
高杉「フッ·····お前の兄、小せェ頃はわかんなかったが、今なら分かるかもしれねェ。」
A「え·····?晋助私の兄が分かるのか?」
しかし、晋助はそれ以上兄について教えてくれなかった。
高杉「それよりテメェちゃんと暮らしていけてんのか?」
A「ま、まぁご飯は食べれている」
それを聞いた晋助は、少し考えるように沈黙する。
高杉「·······俺と一緒に来る気はないか?」
思ってもいなかった言葉に少し焦る。
A「?!だ、だって晋助·····テロリストだろう?そもそもなんでテロリストなんかに·····」
高杉「忘れちまったか」
私の質問には全く答えず、急にそんなことを呟く晋助。
A「何をだ?というかさっきから私の問いには全く答えてくれな·····」
急に立ち上がった晋助は私の方に歩み寄ってくると、私の肩を掴み、押し倒してきた。
A「な、何をするんだ」
もしや私が真選組だと言うことがバレたのか?
晋助は私の顎をグイッと上げると、強引に口付けをしてきた。
A「んっ?!」
抵抗しようと晋助の胸を押すが、直ぐに腕を捕まれ阻止される。
深いキスにだんだん体から力が抜けていった。
幼い頃の昔の短い記憶、何故彼を忘れなかったか
それは、私が彼に惚れていたからだ。幼かった私は別れ際に彼にこう言った。
「「大きくなってまた会えたら私のお婿さんになってほしい」」
A「·····晋助、覚えていたのか··········///」
晋助「俺ァ構わねぇよ。それとも既に相手でも出来たか?」
A「普通する前にそれを聞くだろう··········///」
晋助「まぁ相手がいようがいまいが俺には関係ねェよ」
手慣れた手つきでスルッと私の帯を外す晋助。
A「ま、待ってくれ·····!まだそんな·····///」
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結佳(プロフ) - 続き待ってます (2023年3月19日 1時) (レス) @page12 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - めっちゃおもしろいです!!続き気になります (2019年10月12日 11時) (レス) id: 55e0709259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さめ | 作成日時:2019年5月17日 21時