ハプニングキス ページ9
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目を瞑ったはいいものの、なかなか眠気がやって来ない。風邪のせいでぽわんと体は熱いけど、爆豪がいると思うと何だか落ち着いて寝られないというか。
そうっと目を開けてチラリと爆豪に視線を向けると丁度本棚に手を伸ばしてる所だった。
また人の本棚を勝手に…まあいいけど…と思ったのもつかの間。
「…ん？」
爆豪が小さく声を漏らし、本棚の奥に手を伸ばすのが見えて思わず「だめっ！」と叫んだ。
その奥には私の宝物BLコレクションが…！ 見られたらしぬ！
すぐさまベッドから飛び出して爆豪が抜き出そうとしている漫画を爆豪の後ろから左手で押さえた――所まではよかった。
私の声に爆豪が振り向いた時、漫画を押さえた私の唇が柔らかい何かに触れたのだ。
「…あ、ごめん、なさ」
パッと離れてそう言うと、身構えた。だって、私の唇が触れたのは、爆豪の唇で。ああ、これは爆殺される…！ と体の芯から震え上がった。
嫌だよ私、まだしにたくない。
「…あの、爆豪、ごめんね、謝るから、殺さないで」
「ハ？ 別に、殺さねェわ」
「え！ あ、ありがとうございます」
何故かお礼を言ってしまった。
てっきり殺されるもの思っていたからホッと胸を撫で下ろす。
「何だコリャ」
「あ！！！」
なんやかんやホッとしてる間に、私の趣味が見つかってしまった…！
「焦ってると思ったらえろ本隠してたんかよ」
「え、えろ本！？」
「ん、これ男同士じゃ…」
気づいた爆豪があるページを見てパタリと本を閉じる。
「ば、爆豪…？」
「…何か、ケツがいてェ」
青ざめとる…！ 貴重…！
「返すわえろ本」
ポイ！と私の宝物を放り投げるから「何するのっ！」と思わず大声を出してしまった。
珍しく爆豪が驚いた顔をする。
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rimu(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます！励みになります(；；)更新頑張ります！ (2021年3月27日 8時) (
レス) id: fb4ab586a7 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - この作品、凄く好みだし面白くて何度も読み返してます！引き続き更新頑張って下さい、楽しみに待ってます！ (2021年3月26日 17時) (レス) id: 9e59b8c794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rimu | 作成日時：2021年2月13日 23時
