体操服、貸して 。 ( 緑 )

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あの日からずっと、忠義を前よりも避け続けた





もう1ヶ月ちょっと経つ






お邪魔だもん





こんなちんちくりん









りのは章大くんから聞いたみたいで




あたしには用があるときくらいしか話しかけてこなかった







亮ちゃんは、



学校にも慣れてきてて




あのルックスだからファンもできるわけで。







亮「 A？ 」





それでも時々自分がバナナオレを買いに行く時に、イチゴオレを買ってきてくれた






小さいころ、イチゴオレが大好きだった






．





そのイチゴオレをくれる以外、特に話すこともなかったんだけど





今日は違った






亮「 A、今日用事ある？ 」




一日中、移動教室以外は机に伏せてたけど





亮ちゃんに話しかけられて




ムクって起き上がって、りのもあたしに話しかける亮ちゃんをゆっくり見てた







．







『 今日は暇だけど、、』





亮「 手ぇ合わせに行ってもええ？この前、行けんかったから 」




あ、そうだ、、





『 うん、じゃあ一緒に帰ろっか 』




亮ちゃんは、ん、って口角を上げて自分の席についた






．







あっという間に一日は終わって、






少し肌寒くなった外を亮ちゃんと並んで歩く






亮「 ママ、俺のこと覚えてるんかな 」





『 きっと覚えてるよ。お父さんもお母さんも亮ちゃんのこと大好きだったよ？ 』





亮「 そうなん？(笑) 」





亮ちゃんは恥ずかしそうに笑ってカーディガンを萌え袖にして口元に添えて、顔を隠す






『 亮ちゃん昔は可愛かったもん 』




小学校のときは、あたしのがおっきかったのになぁ。






亮「 昔はって(笑) 今はどうなんよ(笑) 」






『 今か〜〜。男前になったね？ 』




亮「 あ〜聞いたのがアホやった、めっちゃ恥ずかしいやん(笑) 」




そう会話してるうちに



家に着いた





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