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亮「 あ、A、職員室教えてくれへん? 」
『 ええよ!こっち!!!! 』
亮ちゃんの制服の裾を持ってズンズン歩く
亮「 ゆっくりでええのに(笑)制服のびるわ(笑) 」
『 わ、、ごめん、嬉しくって… 』
パッて裾を離した手を亮ちゃんが掴んだ
亮「 こっちなら、制服も伸びへんから 」
恥ずかしくなると、鼻触るところ
変わってないんだ
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亮「 親父さん、元気? 」
『 毎日夜勤で会われへんねん、でも元気やで 』
そっか、って亮ちゃんは言った
亮「 また、手合わさせに行かせてな 」
『 うん、ありがとう 』
あたしのお母さんが亡くなったとき
泣き止まないわたしの横にずっといてくれた亮ちゃん
子供ながらに止まない涙をずっと拭ってくれてた
『 せっかくやから、今日来たら?』
亮「 ええの? 」
『 亮ちゃんに再会できた記念やん? 』
ありがとぉ、ってンフフと笑う亮ちゃん
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亮「 やっぱAが話す関西弁が一番かわええな 」
亮ちゃんは恥ずかしいのか、そっぽを向いちゃってる
『 そんなことないで、みんな同じやろ? 』
そんなこと言うわたしだけど
亮ちゃんに
「 Aの関西弁好き 」
って、小学校のとき言われて
すごいすごい嬉しかったのを覚えてる
関西弁はあまり好きじゃなかったから、それを言われて嬉しかった
でも
中学校で亮ちゃんがいなくなってから
亮ちゃんが好きだって言ってくれた関西弁を話さなくなった
亮ちゃんがいないなら
好きじゃない関西弁を話す必要なんてなくなったから
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亮「 A?聞いてる? 」
『 うぇ!?なんか話してた!? 』
亮「 ははっ(笑)相変わらず人の話聞かへんな(笑) 」
懐かしい、匂いがした。
初恋の、匂い。
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あや(プロフ) - 今更感すごいですけど、めっちゃ好きなお話でした!いつか本当に続編とか読みたいです… わがままでごめんなさい (2018年8月4日 20時) (レス) id: edc63ad845 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - みるくちゃんさん» 大丈夫です!…わかりました!オバケととっておきます笑いえいえです!こちらこそ楽しい作品をありがとうございます!! (2017年10月13日 18時) (レス) id: ac8595cf1b (このIDを非表示/違反報告)
みるくちゃん(プロフ) - ルアさん» 返信が遅くなってしまいすみません(T_T) あの物音は、オバケととるか、登場人物の誰かととるか、とらえかたは読者様の自由です(^_^)たくさん想像してください(^_^)最後まで読んでいただきありがとうございました!! (2017年10月13日 6時) (レス) id: fb320dc108 (このIDを非表示/違反報告)
みるくちゃん(プロフ) - satokom327さん» 返信が遅くなってしまいすみません(T_T) 最後まで読んでいただきありがとうございました(^_^) (2017年10月13日 6時) (レス) id: fb320dc108 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - 失礼します!作品面白くて読ませてもらってます!途中の中学校で物音がしたのがすごく気になってその後の話がすごくモヤモヤしました(苦笑)あの物音は特に意味は無いんですよね?でも忠義と無事に付き合えてよかったです!長文失礼しました! (2017年10月10日 22時) (レス) id: ac8595cf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくちゃん | 作成日時:2017年10月9日 1時