第29話 ページ32
あれから数日が経ち、三星学園との練習試合を翌日に控えた。
「明日は遂に試合だね」
宿舎に行くまでの間、この合宿でかなり仲良くなった栄口君と話していた。
「そうだね〜でも、意外と緊張とかないな〜」
「そうなんだ、私、今までずっとテレビでしか試合見たことないからすごい楽しみなの」
私がそう言うと、栄口君は驚いたように言った。
「そうなんだ、意外だなぁ、綾波って野球場通ってるイメージだった」
「野球場かー行ったことないな〜小学校の頃は主治医の人に学校以外の外出しちゃだめって言われてたから」
「そっか、心臓だもんな…」
栄口君があまりにも深刻そうな顔をするから、私は少し吹き出した。
「そんなに深刻にならなくたって大丈夫だよ?その頃よりは心臓も強くなってるし、今、ここでマネージャーとして動けてるしね」
そう言って笑いかけると栄口君も少し笑っていた。
「そうだな、でも、あんまり無理すんなよ?」
「うん、ありがとう、明日、頑張ってね」
銭湯に行く前にいつも選手のみんなが汗や土を流している所に着いたので栄口君に一言そう言って別れた。
「今日のご飯も美味しかったね!」
今は、食休みの時間。私と千代は洗濯物をたたみながらたわいない話をしていた。
「食休み終わりー!」
パンッと手を叩きながら監督が選手たちの部屋に向かって行く。
これから、何が始まるのだろうか?私と千代は一度手を止めて監督に集中した。
「見て!これは周辺視野と瞬間視をみがくためのパネルよ!」
そう言いながら監督はパネルを前に出す。
私たちの位置からは何が書いてあるのかまだわからない。
「今日は周辺視野をやってみましょ、このマス目にランダムに入れた1〜25の数字をなるべく素早く順番に指さすの、手を使うのは目からの情報に体が反応するための神経回路を強化するためよ!目だけ鍛えてもイミないからね!」
この監督の言葉を聞く限り分かるのは、パネルにはランダムに並べられた25の数字があるということ。
「それ、野球に関係あんの?」
田島君が監督に聞く。
「あるよ!例えば、バント処理!球を捕ってランナーを振り返る時一瞬打者走者が意識から消えるでしょ、だけどこの時案外打者走者は視界に入ってるものよ!つまり、見えてるのに意識できないの!」
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hina hihoho(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2017年11月26日 10時) (レス) id: 0035085ab5 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 練習試合楽しみです!更新頑張ってください!続き楽しみにしてます♪ (2015年12月28日 10時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)
青井蒼空(プロフ) - 空さん» 思い出し笑いですか!そう言っていただけると上手く伝えられている気がします!これからも楽しんでいただけるよう精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いいたします! (2015年9月8日 22時) (レス) id: 0933dbbeba (このIDを非表示/違反報告)
青井蒼空(プロフ) - 萌さん» ありがとうございます!応援していただけると私自身、力が湧いてきます!ぼちぼちの更新で、文章力もないですが、これからもよろしくお願いいたします。 (2015年9月8日 22時) (レス) id: 0933dbbeba (このIDを非表示/違反報告)
空 - おお振り大好きです! 漫画にそった話だと思い出したりして 思い出し笑いをしちゃったりもしますww 続きが楽しみです!次の更新、待ってます!! (2015年8月8日 17時) (レス) id: 2d228999b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青井蒼空 | 作成日時:2015年3月18日 0時