【ONE PIECE】もう一人の鬼の子《リメイク版》 (ページ6)

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5.癖ページ6

ダダン一味の家に来て、数週間が経過した。

料理、洗濯、掃除、鍛錬を主にしている毎日。

たまに、エースの後をこっそりつけたりもしている。

何？ストーカーだって？

この際どうでもいい、エースが心配だから←

未だ、エースに話しかけても返事はない。

ルフィ「ねぇちゃーん！」

私のことを、ねぇちゃんと呼び慕ってくれてるように思う。

いつも、ルフィはエースを追いかけては逸れて帰ってくる。

ルフィ「今日もエースと逸れちまった！」

傷の手当てをしながら言う。

確かにエース達が通ってる道は獣道だしね。

「エースが帰って来たぞ！」

ダダン「アン！料理頼んだよ！！」

『分かりました』

私は玄関に行くと、大きな熊を抱えたエースが立っていた。

『おかえり、エース』

私は少し笑いながらエースに言うが、少しだけこっちを見てまた森の中へと入ってしまう。

道のりは長そうだ。

木に熊を吊るし、血を抜く。

その間に私は森の中へと入る。

誰もいないことを確認すると服を脱ぎ、悪魔の実の能力を発動させる。

着たまま変化すると、服が破れてしまうからだ。

そして、みるみるうちに私は鱗で覆われて完全な “ 龍 ” になる。

数日に一度こうしないと急に変化しそうになる。

そこからはただ何も考えず森の景色を見ながら、風に当たるのだった。

時間が経てば、龍の姿にから人の姿へと戻り服を着て森の中から出て行く。

熊を捌き、どんどん焼いて行く。

人数が多いため、一食分作るのも一苦労だ。

『ご飯、出来ました』

その言葉が戦いの合図となり、食卓は戦場と化す。

「こりゃ、俺の肉だ！」

「いや俺のだ！！」

肉の争奪戦、私はそれをよそに食べて行く。

《ガタンッ》

『・・・zzz』

「「「寝てるぅ！？」」」

『・・・あっ、すみません』

「「「起きた！？」」」

私は、 “ 突然寝る ” と言う変な癖があるのだ。

それは、食事中や会話中いつでも起こる。

ルフィ「やっぱり、エースと似てるな！」

「そうだぜ、エースも突然寝たりするんだぜ！」

エースも突然寝るんだ。

「さすが、姉弟だな！」

《ドンッ》

突然、立ち上がったエース。

エース「ごちゃごちゃうっせんだよ！」

エース「俺に姉なんかいねぇ！」

エース「そんな姉なんて “ いらねぇ ” 」

その言葉がまた、私の心に深く突き刺さった。