トリガー起動83 林藤side ページ4
『私は、父さん母さんが望むような人には慣れない』
そうかねぇ、俺は帰路の途中綾央は自己評価が低なぁと思う。
こんなとこは綾芽の妻、綾央の母親似なのか。
俺はついさっき綾央の名前について少し話をした。
「 “ 綾 ” は、 自分を磨き人々を魅了し引き付けられるような人間になるように」
「 “ 央 ” は、どんな場面でも活躍できる才能を持つように」
「そんな願いが込められてんだ」
「お前h『私は』？」
『私は、父さん母さんが望むような人間には慣れない』
こうして冒頭に至る。
なんで、こんな時に名前の話をしたのかはわからない。
ただ話した方がいい、俺がそう思ったからだ。
「ただいまー」
「ボス、おかえり！綾央は？」
小南が勢いよく飛び出してきた。
「かなり弱ってるな、飯は食ってるようだが」
「そう、じゃあ明日は私がカレーを持って行くわ！」
「影浦にも言っとくよ」
そう言って俺の部屋へと入る。
「ボス、おかえり」
「ただいま、迅」
机に寄りかかってる迅・・・何か見えたんだな。
「綾央のことか？」
「うん、でも話す前に今の綾央の状態はどう？」
「飯はちゃんと食べてるが、家にはこもってる。
あとかなり寝不足になってる、部屋にも入れてくれるし返事もちょいちょい返ってくるぞ」
“ あの時 ” は部屋にも入れてくれないし飯も食ってくれなかったからな。
前よかいいだろ。
「そうか・・・ちょっとまずいかもそれは」
えっ？
「そうなのか？」
「多分だけど今の綾央はかなり溜め込んでるっていうか誰かと会うこと自体がかなりストレスになってると思う。
俺には綾央の未来は見えないけど、他の奴らの未来にちょこちょこ綾央が写ってきてるんだ」
えっ、じゃあ俺会いに行かないほうがよかった？
「でもそのストレスを乗り越えるか乗り越えないかが綾央の未来の分岐点になってる」
「乗り越えたら、綾央は今まで以上に大きくなる」
「・・・もし、乗り越えられなかったら？」
「四年半前の “ あの時 ” の状態が多分死ぬまで続く、しかもそっちの可能性のほうがかなり高い」
苦しそうな顔をする迅、自体は俺たちが思っているより深刻なようだ。
「そして、この分岐点は一ヶ月以内にやってくる」
なるほど、ならこの一ヶ月が踏ん張りどころってわけだな。
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琥珀(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！続きすごい気になります！！！ (2021年3月23日 14時) (
レス) id: 24ba9e472c (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ(プロフ) - そるとさん» コメントありがとうございます！更新したいのですが、忙しすぎてなかなか時間が取れずすみません。また落ち着いたら少しずつ更新していこうと思っているのでよろしくお願いします。 (2020年6月5日 19時) (レス) id: ab713fdb7c (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - とても面白かったです。！更新されることがあったら楽しみに待ってます (2020年5月10日 11時) (レス) id: 663d9c3cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オオムラサキ | 作成日時：2019年3月27日 22時
