俺のマネはこの子だけ

俺のマネちゃん その34 ページ35

順に表示される点数。



両手に力を込め、グッと必死に祈る


フリをする。


だって、勝つしかないもんな。


マネちゃんに背中押されたんやから。

Aに応援されてもうたんやから。


｢優勝はー｣


タメと同時に俺が呼ばれる。


｢っしゃぁあ！！｣

思い切りガッツポーズを決める。


そしてトロフィーを受け取り、カメラに手を振る。
優勝者から一言、と声をかけられる。

深呼吸をして、自分を奮い立たたせる。


｢えー、優勝できてほんま嬉しいですわ！！

あ、一言ええ？｣


司会者の人からマイクが差し出される。
マネちゃんは怒るやろな。
こんなとこで言わないで、て。


｢俺！！結婚しましたぁ！！幸せ最高潮の白膠木簓！！これからもよろしゅうお願いします！！｣


ええええぇぇぇ！！！と周りが祝いの声から驚きの声に変わる。


すまんな、どーしても言いたかったんよ。

俺は世界一の幸せ者やって。

誰が手ぇ出してきても俺はAしか選ばんって。

俺はいつまでもAのもんやって。



俺らここから始めよな。


俺は盛大な拍手とイジりに、幸せに笑った。








その後マネちゃんから(予想通り)怒声を浴びて、


Aから、おかえりって言われて抱きつかれたのはナイショのお話。

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