あかーし！！……って呼ばないでください【赤葦京治】

…どうかしましたか？ ページ5

『光太郎！また口についてるよ！！』



木兎「ん？おお、悪いな」




A先輩は木兎さんの口についたお米をとって……



……食べた。




『ったく、いつも光太郎は…』



そう笑うA先輩は、いつも可愛くて、


その行動は恋人を思わせるもので、


いつも俺を妬かせる。




たまにいい虫除けにもなったりするけども。




はぁ、とため息をつくとペトッと頰に何かをつけられた。



「……何するんですか、木葉先輩」


木葉「赤葦が木兎のことが羨ましいっ！！って目をしてたからシュチュエーションだけ作ってやるよ」



木葉先輩は唯一A先輩についての相談にのってくれる人だ。



クラスは違うが、同じ学年ということでA先輩の好きなものなどを調べてくれたり、アドバイスをくれたりする。


……たまにこういうお節介もする。



「やめてください。失敗した時俺が痛いだけなので『あかーし？』…どうかしましたか？」



『あかーし』



……え？



そういって俺の顔をジッと見つめ、



…もしかして



『ほっぺた、お米ついてるよ！』




自分の顔に指を近づけて……



『ほら！ここ！！』



……指差した。



『あかーしもそんなこと、あるんだね！！』





「……教えてくれてありがとうございます」




純粋な笑顔が苦しかった。

木葉「……誰か手伝ってくれ…」→←そういう可愛いことしないでください

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