並中生徒会長の日常 3 (ページ43)

今日:3 hit、昨日:17 hit、合計:6,725 hit

並中生徒会長の異常 43 ページ43

リボーンside

『いつも通り』のAのその声。
そこに嘘偽りはないと感じた。

スカルが叫ぶ。

「ライバルが増えるのはいやだけどよ、目の前で死ぬつったら胸糞悪ぃんだ！！参加しろよ！！」

「今を逃せば、もう二度と、助かることはないのかもしれませんよ。」

「一応命の恩人だからなコラ。」

風が悟り、コロネロが話すも、「いい。」と話すA。
一瞬、嫌な予感がした。

「…なあ、A。お前、また死にてえのか？」

「まさか。死にたくはないよ。」

「ならなんで参加しねえんだ。」

死。

それを突きつけられても落ち着いて居られるのは、過去の体験からかもしれないが、それでも殺されるのは間違っている。
ユニが泣きながらAに歩き出す。

「…A……私は、貴方に助けてもらった。けれど、なんで…参加してくれないの…」

「ユニ、ボクは死ぬ気はない。。」

「ならっ…なんで！！」

涙を流すユニにAは困ったように笑う。

「ボクは、『勝てない。』」

Aの言葉に違和感を感じる。

「おめーは、強え。オレが認めてやる。」

「強いと勝てるは違うよ。リボーン。」

なにか意味を持つような話に、なにかが違うと思った。
オレが強えと言ったことにより、興味を持たれるAもいつものように飄々としている。

「本当に、いいのかい、A。」

「…それじゃあ…保留で頼めるかい。」

「「「保留！！？？」」」

「途中参加ってことかよ！！」

「まずはこの場を収めよう。ユニが泣いてる。」

チェッカーフェイスはユニの背中をさするAを見て、「わかった。」と引き下がった。

「チェッカーフェイスくん。質問があるのだけれど、近いうちに時間をとれないかい？」

「……いいだろう。風のアルコバレーノは希少だからね。」

「人を希少とか、モノ扱いしてる時点でムダに決まっている！！」

「A、やめとけ。」と声をかけても、首を振るA。
泣き止んだユニがAを見上げて話す。

「ここで聞いたらダメなのですか？」

「ダメじゃないけど、みんなそろそろ起きたいだろう。…みんなからすれば、せっかくのチャンスかもしれないのだから。すぐにでも動きたいだろう。」

「そりゃあ、まあ…」と話すスカルに同調しだす奴ら。

「意図的に迷惑をかけるのは好きじゃない。」

「この前のは意図的じゃねぇのか？」

「無意識的だね。」

それすらも普通に返す。

そうして、オレたちの戦いは幕を開けた。