並中生徒会長の日常 3 (ページ37)

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並中生徒会長の異常 37 ページ37

リボーンside

『D・スペード』が完全に姿を消した。

そして、幻覚世界にいた守護者と、牢にいた守護者たちをAが回収する。

「え、勝手にやっていいの！？」

「よくなければボクが困る。…ずっとしつこく付きまとってきていたのだからね、違うかい。バミューダくん。イェーガーくん。」

現れたのはその本人たち、復讐者だった。
Aを睨みつけているようだったが、本人は気にしていないようだった。

「君は第8の炎について話しすぎた。」

「未来ではトゥリニセッテが壊れていたから、君たち…いや、君のおかげで自由に過ごさせてもらったよ。礼を言ってあげようか。」

なにがあったのか、復讐者とAの相性が悪いということがわかった。
そして、男の隣に居たのは…透明なおしゃぶりを持ったアルコバレーノ。
問い詰めるも、なにも言わずに闇へ消えていくだけだった。
それに対し、Aはなにも言わなかった。

仲直りと喜んでいるツナたちを見ると、「おいで、赤ん坊。そしてフクロウ。」と普段とは全く違う呼び方でオレたちを呼んだ。
そこは、ツナたちから遠く離れた海岸だった。
Aはそこに座ると、話し始めた。

「まずひとつめ。フクロウ…骸くんは先ほどのことを他言しないように。」

「ええ、もちろん。」

「先ほど……？どういうことだ。」

「貴方たちはAに幻覚を見せられていたのですよ。」

オレたちが騙されるということ。
そして骸はそれに当てはまっていないとAが理解していること。
そして、真実は骸がすべて見ていたということがわかった。

「ふたつめ。」とAが話す。

「これはボクの独り言だけれど、聞いても他言しないように。」

それは暗に、ツナたちには秘密にしてくれ、と言っているようなものだった。

「D・スペードは…誰よりも自分のファミリーを愛していた。自分の妻が手薄になったことを理由に亡くなっても、それをI世のせいだと責め立てることはなく、自分を憎み、今のボンゴレに悲しんだだけだ。
I世の生き写しと見える守護者たちが傷つくことを見ているのが辛かったから、日を跨いだ。そうしなければ、彼が壊れるから。」

「「……」」

「未来でリングの枷を外す時、沢田綱吉の考えを不要とは言えども、否定はしなかった。それは自分も同じ考えを心の奥底に隠していたから。」

「「！！」」

Aはそのまま話し続けた。