並中生徒会長の日常 3 (ページ27)

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並中生徒会長の異常 27 ページ27

「炎真、みんな。おかえり。…で、その様子ではなにかあったようだけれど、どうしたんだい。」

「実は…来たのが、ツナくんたちだけじゃなくて……」

「復讐者も来ていたわ。」

「……復讐者、か。」

『モノガタリ』通りだけれど、あと数日。
血が馴染むまでの計算をしていなかったため、余裕で日数は過ぎそうだけれど、ボクはスペードくんに話ができればそれでいい。

そして、彼が消滅した後に、ボクも、消える。

「ボンゴレには絶対会わないから、少し外の散歩をしてきてもいい？約束するよ。」

「ああ。ゆっくりしておいで。」

「ありがとう、炎真。」

今の炎真は大丈夫。
危険になるのは、これからだ。

血に呑まれ、自我を失う炎真へ変わるのは。

そして、ボクは古里に付き添うことを日に日に離れていくことにした。

もう少しで古里は壊れるから。

青葉くんVS笹川くん
ーDrawー引き分けー

大山ラウジVSランボ
ー勝者ランボー

獄寺VSSHITT・P
ー勝者獄寺隼人ー

「スペードくん、これを楽しいと思うかい。」

「ええ。ボンゴレの守護者が傷つくところはとても見応えがありますよ。」

「…君は嘘つきだ。君は無意味に人を傷つけることが嫌いなのに。」

「貴方が私のなにを知っているのかは知りませんが、私が楽しいと思っているのは事実です。」

「そうでなければ頭がおかしい。」そう付け加える。
きっと、今のボクはひどい顔をしているだろう。

彼は、大嘘つきだ。

ならばなぜ一度に殺らなかったのか。

血の覚醒もあるかもしれないが、それ以上に1日と日を跨がなければ彼が壊れるからだ。

I世にそっくりなボンゴレの守護者たち、仲間たちが傷つくのが怖いんだ。

「なんで、優しさと…甘さを、間違えてしまう。…お前は…心の底から信頼しているファミリーも、愛する者もいるだろうっ…！！この、大嘘つきめ！！！」

大声で叫ぼうとも、反応する者はいない。

今ここにいるのは彼と、壊れかけている古里だけだから。

スペードくんはボクを正面から見る。
それは初めて向き合ってくれたものだけれど、自分を見透かされている気がした。
スペードくんは小さく笑う。

「…ボクはなにか、おかしいことを、言っているか…スペードくん。」

「ええ、あまりにもおかしすぎて笑ってしまいそうです。」

その答えに怒鳴ろうとした時、

「それは全て、貴方のことでしょう？」

なにかにヒビが入った。