並中生徒会長の日常 3 (ページ24)

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並中生徒会長の異常 24 ページ24

雲雀side

『タイムリミット』ではなく、『自分から死のうとしている。』
そんなこと、僕が許すはずもない。

「風のリングはまた追加で材料が必要じゃな。」

「え！なんでですか！」

「風のリングは、ボンゴレリングだけじゃないからじゃ。」

「ボンゴレリングだけじゃない…？」

老人の話に耳をすませる。

「風のリングはボンゴレリングだけじゃなく、マーレリングの役目もしておるんじゃ。」

「それって……」

「…まるで、Aの言っていた、トゥリニセッテだな。」

「そうじゃ。」と老人が頷く。
マーレリングが足りなかったから違うと言っていたけれど、マーレリングの役割もしていたのなら。
おしゃぶりのあるA、風のボンゴレリング、風のマーレリング…そして、トゥリニセッテが完成してしまう。

「I世の血に、追加でマーレの血、海鳴りの筆、不死鳥の羽根が必要じゃな。」

「だ、大丈夫なんですか！」

「わしを誰じゃと思っとる。材料は揃っとる。」

老人はボンゴレリングと風のリング、そしてアニマルリングたちを持っていくと、地下へ籠った。

しばらくして、跳ね馬が持って来たのは…石。
そして言われた。

ありったけの炎を灯すこと。

生半可な覚悟では失敗すること。

今持てる最高の炎を灯すこと。

さもなくば、リングが死ぬこと。

とても重要なことのように話し、跳ね馬は部屋を出た。

失敗なんて、するわけがない。

今、僕は、今までに無いほどに怒っている。

この怒りを炎に変えるなんて、容易なことだ。

灯した炎に石が反応すると、左手にブレスレットがついた。
それはロールの装飾がついたブレスレット。

『雲のブレスレット ver.X』

僕は部屋を出て、作戦を聞いたあとここを発った。

あのアホに、説教をしてやる、と怒りに燃えながら。