並中生徒会長の異常 18 ページ18
鎖が闇から現れる。
必要最低限の動きで避けて、スーツのジャケットを羽織る。
「まったく、着替えのひとつも満足に出来やしない。」
「黙れ！人間！」
「それは…自分は人間ではない、ということかな。」
あの日からの戦闘はボクが寝る間もなく続いていた。
交代するかのようにボクを狙う鎖。
直接的な攻撃は最初の数回以降はない。
さて、継承式に行かなければ。
大分遅刻してしまうが、問題ないだろう。
「ボクはもう満足したから、あとは勝手に仲良くみんなでやっているといい。それじゃあ、行くとしようか。アルマ、サポートを頼むよ。」
その時、ひとりが掴みかかってくる。
ボクが吹っ飛ばされると、同時にアルマは黒いゲートを作られた。
「テーブルマナーがなってないね。」
テーブルの真上に落ちた。
片手をテーブルに着き、もう片方の手と両足の遠心力で相手を投げる。
もちろん周囲の迷惑がかからないように、ワープゲートにつっこんで。
着地と同時に周囲を見る。
目の前には、ボロボロにされた守護者たちと恭弥。
周囲は深く抉れている。
応戦した沢田もやられている。
「動けねぇ…！！」
「我々がそうしたのだから当然」
「動かなくていいよ。」
行動を阻まれていた『氷河の炎』を『白い炎』が溶かす。
その様子に鈴木くんが驚いてこちらを見る。
けれど古里はどうでもいいようだった。
ただ、ボクのことを見つめていた。
「A…そんな汚らわしいボンゴレにいる必要なんてない。僕らと一緒に行こう！」
「なっ！裏切る気か！風の守護者！！」
「そんなことより。恭弥がダウンしてるから。こちらを優先させてもらうよ。アルマ、治療を頼む。」
大きな鷹となり、守護者全員に晴の活性の炎を送る。
…かなり重症だということがわかる。
それに、最初から見えてるんだ。
デイモン・スペードの姿が。
「まずは順序立てて行きたいところなんだが……今回は難しそうだね。」
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作者名：ドク | 作成日時：2023年9月6日 11時
