ボクの日常 6 ページ7
綱吉side
あの、すごく強い、生徒会長が…？
「ボクを強いと言っているが、ボクは最強ではないし、ボクより強い人だってたくさんいる。」
「でも、それ以外なら…怖く、ない…よね…？あ、す、すいません！！」
オレの失礼な質問に生徒会長は、「怖いに決まってるだろう。」とため息をつく。
「今だって町のパトロールをしているが、並中生がどこかで襲われているのかもしれない。怖いに決まってる。」
「じゃ、じゃあ…逃げ、ます…か？」
もしかしたら、生徒会長も、オレと同じ人間で。
怖かったら泣いて、逃げて、普通の『弱い人』を知ってくれていると思った。けれど、生徒会長は「逃げるはずがない。」とオレの目を見てキッパリと言い切った。
「嫌だ、怖い、逃げたい…だからこそ、戦わなければいけない。」
「なんで…怖いなら、逃げてもいいだろ！！」
生徒会長も怖いということを知っているのに、なんで…！！
「怖い、だから戦う。」
「どうして……」
「これ以上『大切なものを失いたくないから』。『守りたい』から戦う。」
その眼があまりにも真っ直ぐで、惹き込まれる。
「……勝てないと、わかっていても、ですか？」
「ああ。」
「勝てないのに、どうして…」
六道骸はオレよりもずっと強くて、仲間もすごく強くて、それに『あの』雲雀さんが帰ってこないぐらい、強いから…だから……。
勝てないなんて、わかりきっているのに。
「そも、怖いことや嫌なことから逃げていては己の成長に繋がらない。ボクだって昔は弱かった。けれど、怖いことや嫌なことに何度も立ち向かって、ようやく今がある。
それに…今だって、怖いものがあるよ。」
完璧な人間なんかいない。
完璧な人間、それが生徒会長だと思っていた。
けれど、生徒会長も昔は弱かったと聞いて……
「すいません。お話、ありがとうございます。」
「ああ、気にしないでいい。気をつけて帰るんだよ。」
手を振って生徒会長は、ゆっくりと背を向けて歩いて行った。
「よっす。」
「リボーン！！」
いきなり生垣から現れたリボーンに驚く。
けれど、さっきの生徒会長の言葉で目が覚めた気がした。
「奴らが、おまえを探すためにやったことを忘れるな。」
そうだ。あいつらは、六道骸は……オレを見つける為だけに、みんなをあんなに苦しめて……。
獄寺くんだって、オレを庇って……。
「おまえが逃げれば被害はさらに広が」
「オレ、行くよ。」
「！！」
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
