ボクの日常 30 ページ31
雲雀side
赤ん坊の言葉が気になり、沢田綱吉の家へ向かう途中、赤ん坊から声がかかった。
その携帯からはAの声がした。
「赤ん坊、どういうことだい？」
「ん？ああ、話を途中で切って悪いな。
ところで、なんで雲雀に電話しないんだ？」
「【ボクの電話はリボーンとは違って普通のものだからね。流石に日本までは届かないよ。】」
日本までは届かない、という言葉からAは本当に海外へ行っているということがわかった。
「次々とマフィアが潰されていくんだが、お前だろ？」
「【マフィアは置いといて、最近不良に化けた殺し屋とかが多いからね。並盛には恭弥がいるから安心して、先に根から潰しに行けるということだよ。】」
Aが、マフィアと、戦って潰している？
Aの強さがどれほどかは戦ったことがないからわからないけれど、強いということだけはわかっていた。
「なんでオレにそんなに話してるんだ？」
「【リボーンはボンゴレファミリーっていうところのマフィアなんだろう？】」
赤ん坊はニヤリと笑う。
「どうしてそう思った？」
「【相手さんのボスから色んなことを聞き出したよ。そしてボクの周りをふよふよしてるこの子が、『風のリング』ということと、ボクが『風の守護者』に選ばれた、ってことだけはわかったよ。】」
前に言っていた『雲の守護者』と関係しているのだろう、「【まあ守護するものがなにかは知らないけど。】」と呟きが聞こえた。
「【ふわぁ…そろそろ眠いかな。流石に疲れたよ。】」
「全部で何個のファミリーから狙われてたんだ？」
「【14…まったく、潰す方の気持ちにもなって欲しいものだよ。東西南北コンプリートしても嬉しくもないのだけれど。】」
「ただの中学生なら普通は潰さねぇし、潰せねぇけどな。」
「【ボクは『並盛中学校の生徒会長』だよ？生徒に飛びかかるかもしれない火の粉を放っておくわけがないじゃないか。】」
僕が並盛に入ってきた者たちを咬み殺すのとはわけが違う。
「死ぬかもしれねぇんだぞ？」と僕の疑問がそのまま赤ん坊の口から出る。
「【ボクが『並盛中学校生徒会長であるために』に。ボクが、ボクで居られるために…かな。】」
「そうか。」と赤ん坊が答える。
それはどう見ても、僕から見ても異常に見えた。
「【それに、】」と言葉が続く。
「【『守りたい同級生』もいるからね。】」
は？
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
