ボクの日常 22 【リボーンの日常 3】 ページ23
リボーンside
『宇宙人』と呼ばれたツナと獄寺は慌てていた。
「あのふたりはね、宇宙人なの。」
「なっ、う、宇宙じ…」
「だからね、怒鳴ったら怖いってわからなかったの。」
「「……」」
「泣いているのも気が付かなかったの。
みんな、宇宙人さんはなにも知らないから、許してあげてくれないかな？」
Aの言葉にこどもたちは「「「いーいーよー！！」」」と元気よく返事をした。
俯き赤くなるふたりに対して、Aは「みんな優しいね。」と笑っていた。
「それじゃあ、宇宙人さんにバイバイしよっか。」
「「え。」」
「「「うちゅうじんさん、バイバイ！！」」」
宇宙人扱いをされたふたりは赤くなりながら「ば、ばいばい…」と手を振った。
しばらく経つと、Aは外へ出てきた。
「あ！生徒会長！さっきはありがとうございました！！」
「10代目のことを宇宙人っていいやがって！！」
「出るのが遅くなったのはこどもたちとバイバイして、先生方にご迷惑をおかけしたことを謝ってきたからさ。」
その言葉に獄寺で黙り込んだ。
「つーか、なんでお前はここに来たんだ？」
「たまに読み聞かせに行ってるんだ。読み聞かせをしながら、みんなが無事か確認するためにね。」
「無事だったか？」
「うん、心身共に健康だったよ。……あと獄寺は、こどもの前での言動は気をつけるように。」
獄寺はバツが悪そうに「わあったよ…」と呟いた。
普段なら人の言うことを聞かない獄寺にしては珍しい返答だった。
「生徒会長、こどもたちの扱い上手いんですね…」とツナが言うと、「その言い方は好きではないな。」と返すA。
「10代目が言ってんだぞ！」
「それは知らない。」
「じゃあなんで言い方が嫌なんだ？」
獄寺は置き、続きを促す。
別にこどもの扱いが上手いと言われても、普通ならば嫌な気分にはならないだろう。
「当たり前だよ。」と話すA。
「こどもも人間だ。扱う『物』ではなく、接する『者』…人だよ。」
「「「！」」」
言い方が好きじゃない、というのはこういうことか。
どうやらAの感性や性格は、『裏社会の人間』よりも、『優しい一般人』の方があっているようだった。
「大きいものや怒鳴るものを怖いと思うのは当たり前だよ。あの子たちも人間なんだから。」
『裏社会の人間』かはともかく。Aの中身はそこらの奴よりもずっと人間味のある、優しいやつだとオレたちは再確認したのだった。
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
