ボクの日常 19 ページ20
絵に集中していると、肩になにかが乗る。
その人は肩に乗って話しかけてくるが、そんな人はひとりしか思い当たらない。
「リボーン、どうしたんだい？」
「Aが座っていたからなにしてんのかと思ってな。絵、うめぇな。」
「ありがとう。ボランティアも来客も誰もいないヒマな時は絵を描いたり、写真を撮るのが好きなんだ。」
「どうしてだ？」と純粋にボクのことを見つめてくる。いや、純粋に疑ってきてる。
「ボク、『平和』が好きなんだ。」
「平和？たくさんの奴らが雲雀に咬み殺されてるけどいいのか？」
それは、ボクの育った環境に関係しているかもしれないけれど。
「同級生だからかわからないけれど、それは今日も恭弥が元気っていう証拠で安心するんだ。それに本当に殺しはしていないだろう？武器も痛いかもしれないが、治るものだしね。」
「お前、雲雀の同級生だったのか。」
「そうだね。だから名前を呼ばせてもらってる。沢田たちもそうだろう？同級生が傷つくと心配になる、当たり前のことさ。…それに、あんなにボロボロにされてたら余計に、ね？」
「……なるほどな…」
腕を組んで納得するリボーン。それもそうか。
基本恭弥は『雲雀』か『雲雀さん』、『委員長』としか呼ばれないからボクが呼んでいるのが珍しかったのだろう。
それが『同級生だから』という回答に納得しているようだった。
「それにしても、綺麗だな。」と絵の話へ戻るようだ。
「こういう綺麗なやつが平和って、ことなのか？」
「そういう意味じゃないよ。昔、戦場の写真を見てね…もしかしたら並盛も、なんてことを考えたんだ。だから、その戦場のような姿じゃなく、平和な並盛の絵を、写真を残したいだけだよ。」
ボクの回答にようやく納得してくれたのか、リボーンは肩から下りて「いい絵だな。」と笑ってくれた。
ボクの日常 20 【リボーンの日常 1】→←ボクの日常 18
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
