ボクの日常 11 ページ12
今日も笑い声、泣き声、悲鳴溢れる並盛。
全員のお見舞いに行ったところ、とても元気だった為心配は不必要だろう。
リボーンに勉強を叩き込まれる沢田。
10代目不足で気が立っている獄寺。
秋の野球に腕が心配と話す山本。
いつの間にかバーズの小鳥を連れている恭弥。
ビアンキはもう治っているらしかった。
みんな無事でとても安心した。
まあ、病室を抜ける時にその気持ちは全て変わるのだけれども。
「……赤子？」
「赤子じゃねぇぞ。ツナのカテキョーだ。」
あくまでもボクはなにも知らない、ただの生徒会長。
「優秀な家庭教師だね。お名前は？」
「リボーンだ。で、お前は何者だ？」
「何者…あえて言うならば、並盛中学校生徒会長。」
「名前は？」
「名乗ってなかったか、これは失礼した。小林Aだ。」
なんか、すごく、探りを入れられてる……気がする。
まあ、こちらとしても接触のタイミングを用意してもらえるのは助かるが。
「家庭教師ってどんなことしてるの？」
「そうだな、俺はツナの精神を鍛えているからな。たくさんピンチを与えてるぞ。」
ピンチと言って思い当たるものがない。
基本リボーンは沢田が死ぬようなことも、重傷になることもしない。軽くからかう程度のイタズラぐらいしかやらなかったはずだ。
それのどこにピンチがあるのか。
「ピンチ？例えば？」
「黒曜に攻め入らせる、とかな。…法の番人を足止めしていたお前ならわかるだろ？」
「法の番人…ってのも、それを足止め？とかもしてないよ。恭弥は助けに行ったけど。」
あれは『法の番人』ではなく、『復讐者』です。
『足止め』ではなく、『通行止め』です。
という揚げ足により、なんとかすっとぼける。
リボーンはボクの目を覗き込む。
ボクはその目に対峙する。…一応悪いことはしていない。
段々と殺気が強くなっていく。けれどボクはそれにすら気づかない平和ボケした一般人だから。反応なんて、してあげない。
「そうか、悪ぃことしたな。」と大人しくリボーンが引き下がる。うん、たしかこれって『納得してないから一旦保留』のヤツだ。
脳みそに叩き込まれた情報がそう叫んでる。
本当に、頭が狂ってしまいそうなほどに。
コレ、もしボク以外ならどうなってんだろう。
そんなことを思うほどに頭がうるさかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
