ボクの日常 1 ページ1
風紀委員長、雲雀恭弥が有名な並中にも、『一応』生徒会長はいる。
「生徒会長！おはようございます！」
「おはよう。」
「生徒会長、少しお時間を頂けますか？」
「この書類が終わってからでいいのなら。」
風紀委員長とは反対の、温厚な生徒会長が。
話は変わるが、並中には『入ってはいけない部屋』がふたつある。
乱暴に開かれる扉…そしてそこから転がり込んでくる者たち。
転がり込んだ部屋に風紀委員が入ろうとするも、彼らは足を止める。
足を止めた彼らをいいことに、転がり込んだ者たちは部屋を物色する。
「早く！！大人しく出てこい！！」
「誰が出るかよ、こんな最高な休憩エリア。」
「ジュースもおかしもあるし、ずっと居てぇぐらいだ。」
たくさんのジュースやおかし、フカフカのソファーは応接室に負けないほどの柔らかさ。そして、風紀委員が入って来れないとなれば、最高の場所だと言えるだろう。
並中生には入ってはいけないと『暗黙のルール』のように決まっている部屋がある。
ひとつは風紀委員長、雲雀恭弥の使用する『応接室』。
もうひとつは…
「…風紀委員、そこ退いて。」
「あ？誰だテメェ…ぐあっ！！！」
…最上階の隅にある白い部屋、『生徒会長の部屋』。
その部屋へ勝手に入り、生徒会長の機嫌を損ねれば、誰がどうなるかわからない。
「『言ってやった』のに言うことを聞かねぇからだ。」と呟くひとりの風紀委員。その目の先にあるのは、自分たちの間を勢いよく通り抜け、廊下を挟み、反対側の壁までめり込む者たち。
「ぅ、ぇ……なに、が…」
「学校が汚れる。先に病院の近くへ行こうか。」
「コレ、もらうよ。」そう言った生徒会長を止める者は誰ひとり居ない。
あの部屋に入ったのだから、仕方ない。
みんながそう思うのだから。
…入ったあとの者の状態がどうなるかは、風紀委員にもわからない。
ただ、その者たちは退学する、ということだけはわかっている。
ソレが終われば、いつもの生徒会長へ戻る。
落ち着きのある、基本無害な、生徒会長へ。
とある学校新聞で載ったことがある一文。
なぜ、部屋へ入った者を許さないのか。
それに生徒会長は、いつだってこう答える。
「だってそっちが悪いだろう？勝手に『ボクの部屋へ入った』のだから。」
ルールはただひとつ、生徒会長の部屋へ入らないこと。
『彼女の部屋』へ入ればどうなるのか…それは誰ひとり知らず、誰ひとり語らない。
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
