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姉じゃない20 ページ21

「なんてこったパンナコッタ!!!」


説明しよう!!
時刻は8時過ぎたのに、烏野のバレー部誰も来ないから確認したら、烏野『高校』ではなく、烏野『総合運動公園 球技場』という情報を聞いた!!

うーおじいちゃんは悪くない!
私!単純に間違えたっ!!

というわけで、徒歩で向かう。
色んな電車に乗ったし、もしかしたら帰りの新幹線代が足りないなんてこともあるかもしれないから、タクシーはやめとく。
そして烏野高校8時出発して、


「やっと、着いたぁぁ…。」


只今の時刻、11時丁度でございます。


いや、意外と近かったんだけどね?

途中でおばあちゃんが信号頑張って渡ろうとしてたから荷物持って着いてったり、その途中でこどもが迷子になってたから途中で見た交番に一緒に行ったりしたら……うん、時間…ね?

もう本当に、足、痛い。

片足はちゃんとあるんだから筋トレとかした方がいいのかな。
片足でもスクワットは出来るでしょ。
体重ののせ方?
いやでもそうしたらバランスが……。


「え…なに、あの人……。」


すっごいキラキラしてる!!!


背中には烏野高校排球部の文字。


「マネージャーさんだぁぁ!!!」


こういう時なんて言うんだっけ!!

2年生なら…!
虎くん…はまともに話せない!
福くん…も話せない!
研磨…まともに話せない!

2年生全滅じゃん!!


じゃあ1年生なら…!?
柴山くん…先輩に緊張しそう!
犬岡くん…日本語難しそう!

1年生も全滅!!


じゃ、じゃあ3年生なら!?
夜久さん…まとも!!

コード夜久!!


「……って、こと、で、お、みず、くだはぃ…。」

「え、ちょっと待ってて。」


結局は熱中症、脱水症、日射病のトリプルコンボで、木陰で大人しくスポドリを恵んでもらうのだった。


「大丈夫?」

「うん、ありがと…お姉ちゃ………先輩。」

「…え。」

「ァッ……。」


ぶわっと顔に熱を持つ。
それはその先輩も同じで、赤くなっている。

恥ずかしいっ!!

穴があったら入りたい!!

頭を抱えると、何故か頭を撫でられた。
ナンデ!?


「私、清水潔子。潔子お姉ちゃんでいいよ?」

「じゃ、じゃあ…失礼します…きよ、こ…お姉ちゃん?」

「うん。どうしたの?」


優しすぎて心にきます。


「お兄ちゃんの試合見に来たの。…間違えて烏野高校に行っちゃったからちょっと時間かかったけど…。」

「ふふ。私が連れて行って上げる。」

「……。」


『潔子お姉ちゃんの笑顔、虎くん死ぬ説』が浮上した。

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作者名:ドク | 作成日時:2022年8月24日 18時

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