お前ら全員整形手術してこい【青葉城西】その４

[選手の強化合宿]であって ページ44

黒尾side


俺の一言に周囲が静まる。



「明日で最後なんだろ、この合宿。ならいい思い出残してやってもいいんじゃねーの？

ま、俺ら音駒は協力するつもり。

それに全国優勝校のキャプテン、[オオカミ]さんと戦えるのは最後かもだしな」


俺の言葉に周りが動き出す。



及川「でも、そうだよね。ずっとAちゃんは頑張ってたんだもん。
それにこんなの全然ワガママって呼ばないし、俺らにもいい経験になるしね。

勿論ウチも協力するよ。

てか全く人を頼らない、うちのマネの可愛いお願いなんだし！！
そんなの叶えないわけないじゃん！！」


花巻「じゃ、烏野と梟谷にも連絡するか。どっちもOKするだろ。単細胞だし。俺烏野」


松川「じゃあ俺梟谷してくるわ」



花巻先輩と松川先輩がスマホを取り出し、通話モードにする。

それを目にして言ったはずの本人がすごく慌てていた。



『いやいやいや！おかしいですって！！

……これは、この合宿は、[選手の強化合宿]であって…マネージャーの私なんかの為にそんなことする必要なんて「あんだよ」


Aの言葉を遮ったのは、彼氏の国見くん。

優しく微笑んだ後にAの頭に手を乗せる。



国見「お前の言う通り[選手の強化合宿]だ。
お前との試合は他の学校にもいい影響になんだろ。

…進むって、決めたんだろ。
お前も[ひとりのバレー選手として]なら、お前も選手だ。
[選手の強化合宿]にはピッタリだろ。

…もっと自分に自信持てよ。
お前を邪魔だって、否定するやつなんて何処にも居ねぇし、いたら俺がぶっ飛ばす」


ヒュウと口笛を吹くと彼氏くんが俺を睨みつける。


「んじゃ、決まりだな」


妹(仮)が恥ずかしそうに笑っている姿を見て、自然と笑みがほころんだ。




兄貴ってのは、そういうもんだろ？

ふーん。…で？→←ただのワガママだとはわかってる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す