お前ら全員整形手術してこい【青葉城西】その４

嫉妬からの ページ35

国見side


｢お前ってさ、他の奴には色々アドバイスとか、褒めたりしてるクセに……俺には何も言ってくれないワケ？｣



言われた本人は驚いたような、困惑しているような表情をしていた。


これが普通ですよってことなのか？


それとも、俺が嫉妬深いことに驚いてるのか？


どちらにせよ、言うことに変わりはない。



｢だから、その……お前、愛想振りまきすぎ｣



あまりに一方通行な話に、Aは膝を抱えたまま反対方向を向いた。


…言いすぎたか？



本人が放った一言目



『私の彼氏……可愛すぎかよ』





……………………は？



『確かに私は今まで通り皆に接してきたけど、それを妬くとか…私の彼氏可愛すぎ……マジでありえない…ほんと……好き』



｢ばっ…す、好きって、こ、ここで言うか！？｣




熱くなる顔を見て、相手も笑いかけてくる。



『えと…か、彼氏が嫉妬してくれるとか……嬉しくて…』



モジモジと話すAを見て確信した。





いや、お前の方が絶対かわいいから。


可愛すぎるから。




好きとかここで言うか？普通



『だ、だってさ…バレーの話したら、別のとこ行かなきゃだし……もう少し、隣りにいたい…なんて……』






は？


言わない理由可愛すぎかよ。



ここ体育館じゃなくて皆居なかったら、押し倒してるか、抱きしめてる自信ある。




あー……俺の彼女っ……






｢…ほんとにっ………可愛すぎて困る｣






『え？』


｢ぁ……｣






その後、体育館がピンクの空気に包まれ、俺たちも相手も動きがぎこちなくなってしまったのは………………察してくれ。

実際→←当てつけ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す