お前ら全員整形手術してこい【青葉城西】その４

全力発声練習…？ ページ22

告白式 第一

発声練習



私はかなり耳が良いと自負している。


だから


田中「「んんんんんんん！！！！」」


『んん…んんんんん………』



…もう耳と頭がやべぇです。



ようやく終わった告白式第二へは、私の頭痛が治ってからということになった。


西谷「おい、大丈夫か？まだ第一だぞ？無理すんなよ？」


『だ、大丈夫なので…少し待ってくださぃ…』



私が落ち着くと、田中先生が並ぶよう、声をかける。


弟子、もとい生徒は私ひとりだから特に意味はない。




田中「ではっ！！本日の告白式を終了する！！『なんで！！！？？？』



第一とか言ってたよね！？


告白式って言いながら発声練習しかしてないよね！？


田中「ああ！告白式第一はただ叫ぶだけだ！！細かいことはできねぇからな！！」



発声練習ですらねぇ！！


そうですよね！！ただ五十音叫んでるだけだったからな！！！


別に発声練習自体は悪いことじゃない。でも、でもですよ？？



「うっわ…あいつら何やってたんだ？？」


「やべーやつだって、あれ。目合わせんなよ？」


「あれ毎日やってるよな…烏野やべぇとこじゃん……」



こんな廊下のど真ん中でやらなくてもよかったんじゃないんでしょうか？？？


「あ、あれって青城のマネじゃね？」


「うわっ、増えてる…」


周りの視線がいたぁい……。





西谷「お前、初めてだったのに悪かったな」



西谷先生は肩をポンと叩き、親指を立てた。



そっか、西谷先生と田中先生はいつもこんな視線を浴びて……



西谷「安心しろ！良い声でてたぜ！！！不安がるな！！大丈夫だ！！！」



……



あの、ほんとに…純粋な笑顔のところ、悪いんですが……




私が気にしてるのはそこじゃねえし、全然大丈夫じゃねぇぇぇえええ！！！




発声練習のおかげで、いつもより心の声もよくでたと思う。

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