未完成な僕らのまま / しげかみ ページ6
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「神ちゃん、俺の事好きやろ？」
＊＊＊
「かみちゃん！今日一緒に帰ろうや！」
「んあ、ごめんしげ…今日濱ちゃんと帰るねん…」
「え？なんで濱ちゃん？」
「えっ、それは…」
雑誌の撮影が終わって各々帰る支度をする中、いち早く準備し終わったしげに声をかけられる。
確かに今までは一緒に帰っとった。帰り道もほぼ同じやし、でも、もうしげとは帰れへんねん。
「神ちゃん？何しとるん、はよ帰ろうや」
「あっ、おん！ごめん！…ってわけで、しげ、ごめんな？またな！」
リュックを背負った濱ちゃんがドアの前で俺の名前を呼ぶ。すかさず自分も残りのハットと手提げをとってその場を後にした。
その時、しげがどんな表情をしてたなんて、知らずに。
数日後、俺としげのドラマの雑誌のインタビューがあり二人だけの仕事。
俺はあの時のことはなんとも思ってなかってんけど、会ったそばからしげの視線を震えるくらい感じた。
でも特に何もなく、普通に仕事が終わった。
ほっとして帰り支度の準備してる時、いきなりしげが目の前に立っていて思わず後ずさり。
「、わっ！なに…」
「神ちゃんさあ、俺の事好きやろ？」
「…は？」
意味深な言葉と共にそのまま近くにあったソファーに押し倒されて、しげに手首を掴まれ馬乗りされ身動きがとれない。
「っ、ちょ、…っ」
「なあ、」
“やめろ”なんて聞かれず、重ねられた唇。無理矢理口をこじ開けられて舌が絡まり合う感触。
掴まれた手首は強まるばかりで、身動きがとれない俺はしげにされるがままやった。
「っ、はっあ…っあ、やめ、っ」
やっと離されたと思ったら耳たぶを噛まれて、目を瞑って耐えるのに精一杯で、しげがどんな表情してるのかなんて、知らなくて。
「っ、…なんで濱田と付きおうてんねんっ……俺の方が、っずっと神ちゃんのこと、好きやってんねんぞ……！！」
その言葉を聞いて、目を開けて見たしげの表情はとても歪んでいて、瞳の奥には涙が溜まっていた。
「神ちゃんも、俺のこと好きやんな…？なあ？そうやろ？な…？」
手首を離されて、優しく抱きしめられて、思わず俺もしげの背中に腕を回した。
素直になるのが怖くて、
素直になるのが遅かった。
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久々に切ないの書いた感じがしますね。
脳がアカツキに洗脳されてます。(笑)
Happy Birthday !! 0818 / ふじこた→←Happy Birthday !! 0730 / ふじこた
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音羽 - この小説めっちゃ好きです！まだ更新が続いてたら更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年4月3日 0時) (
レス) id: ee26aa0291 (このIDを非表示/違反報告)
＃ 流 望 ん(プロフ) - 毎回楽しみにしてます。私も望のことを考えたら胸が痛いです…！( 観ますけど笑 (2018年10月11日 21時) (レス) id: 175c974560 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ちぃぃeighter.ジャス民さん» 初コメありがとうございます！こんな話ですが楽しんでいただけてるなら嬉しい限りです…。。畏まりました。思いつき次第書きますね！リクエストありがとうございます！ (2018年8月1日 1時) (レス) id: 968f2f646a (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - マリオさん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2018年8月1日 1時) (レス) id: 968f2f646a (このIDを非表示/違反報告)
ちぃぃeighter.ジャス民(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いてます。いきなりですが、アンドロイドのかみしげの続きが見たくて…できればお願いしますm(._.)m (2018年7月30日 2時) (レス) id: eb3ba1eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yn☆*: | 作成日時：2018年7月27日 0時
