可愛いの塊 / ふじこた ページ20
____________
* BB&天然王子 様 リクエスト
( 少年収 エエやんけェ収録前 )
in 楽屋
ああ、まじで望可愛い。ほんま可愛すぎる。
収録まであと30分を切った頃、メンバー個々にオープニング衣装に着替え始める。勿論、俺もその1人。
久々に袖を通すこの衣装に懐かしさを感じつつ、少し離れた場所で着替え終わって髪の毛をセットしているあいつを横目で見る。
鏡に向かって表情作りながらティアラの位置を何度も確認する姿はまるで城下の民に初めて姿をお披露目するプリンセス。…おっと、口が滑った。
ツアーが終わって数ヶ月、もう見ることはないと思ってた姿がまたこうして見れる日が来るとは曲目を知った時は嬉しすぎてガッツポーズ。誰にも見られてへんと思いたい。
実際この曲はしげがむっちゃ気に入ってて(ただたんに神ちゃんが可愛すぎるっていう理由)実は俺もかなり好きだったりする。
「っ〜あああ〜!!もうっ!髪に絡みついた〜!!くっそ!」
手を止めてそう耽ってたとき、楽屋に響き渡る呻き声。その声の持ち主はいままさに考えていた人物であって。
見ればティアラが髪の毛に絡まって取れなくなってるみたいや。あかん、焦ってる表情可愛いすぎる。
気にせんようにと再度支度に取り掛かるが、ふと感じる視線に目を向けると、望が涙目で俺を見つめとった。
直接言えばええのに、目で訴えてくるだけで、テレパシーでも送ってるんちゃうかってくらい望が何考えてんのかわかる自分も相当だ。
「、どないしたん?」
「りゅーせ!んっ!」
一先ず衣装に全て袖を通して手ぐしで髪の毛をとかしながら望に近づけば、待ってましたとばかりに表情を綻ばさせる望。
鏡越しに視線を合わせてみれば、望は自分の頭の上を指さした。なんとなく察するだろう。このティアラを取ってくれ、と。
「自分でやればええやん…」
「やったらこうなってんのー!」
まるで我が儘プリンセスの召使いになった気分。まあ、悪い気はせえへんけど。
本番も近づいて時間もないし、これ以上駄々捏ねさせると我が儘のんちゃん発動しかねないから仕方なく直してあげる。
それを嬉しそうにする望が可愛すぎて、耐えに耐えきれなくなる俺自身。
「…あかん、」
「え?」
「っ、…!」
「はあ?!ちょ、それないと出れへんやんけ!!!!」
何を思ってか、俺は望の髪の毛から外れたティアラを持ったまま更衣室に逃げ込んだ。
____________
next
463人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楓(プロフ) - ゆなさん» お返事遅くなりすいません!ありがとうございます! (2018年7月27日 18時) (レス) id: 6886d4f7f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 楓さん» 続編お待たせしてすみません…最後まで書けましたので更新していきますね! (2018年7月23日 23時) (レス) id: 968f2f646a (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - トラウマの続編お願いできますか? (2018年7月23日 19時) (レス) id: 6886d4f7f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - マリオさん» 復活しました…!長らくお待たせしてすみません。。ありがとうございます!頑張りますね! (2018年7月20日 9時) (レス) id: 968f2f646a (このIDを非表示/違反報告)
マリオ - 復帰されたんですね!更新頑張ってください(^ν^) (2018年7月20日 6時) (レス) id: 92480d0cbd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yn☆*: | 作成日時:2017年9月30日 2時