キューピッド / ふじこた ページ48
やっと言えた、本当の気持ち。
それに応えてくれるように流星からも優しく抱きしめてくれた。
嬉しくて、久しぶりの感覚で思わず顔が緩むのが自分でもわかる。
やっぱりなんだかんだで流星の胸の中が1番落ち着くなあ、なんて思うのも当たり前。
胸の中に顔を押し付けて流星の背中に腕を回す。
「やっと復縁したかお前ら〜」
幸せな時間を引き裂くように、後ろの方から聞き覚えのある声が聞こえた。2人その声の方へと身体を向けると腰に手をついて俺達を見る濱ちゃんがおった。
ニコニコしててどこか気味悪い。
とりあえずこの状況が恥ずかしくてまた流星の胸の中に顔を埋める。
流星も見せんばかりかのように抱きすくめる。
「…何の用なん?濱ちゃん」
「おお、怖…やめてぇや。確かに不覚にも俺のせいやったことは謝る。けどのんすけものんすけやし」
「……で?」
「これ、流星にもあげなって思うて」
流星と濱ちゃんが何か話してて、気になって顔をあげれば流星の手元には1枚の写真があった。
それをまじまじと見つめる流星。覗き込むように目を凝らして見れば、さっきまで俺の手元にあったのと全く同じ写真やった。けど滲んでたはずのそれは、少し幼い俺と流星が鮮明に写し出されてた。
「…これ、」
「さっき望が持ってたやつと同じやつ?」
「そ。これ見たら2人ヨリ戻すんちゃうかな〜って持ってきてんけど、もういらへんみたいやったな!」
目の前で微笑む濱ちゃんはやっぱり俺の信頼できる兄貴やって思った。
「ありがと、濱ちゃん…」
「ええか?俺とのんすけは兄弟みたいな関係やからな!勘違いすんなアホ流星!」
はっはっはー!なんて高笑いしてその場を去って行った。後でお礼言わな。
「なに笑ってん?」
「えっ?あ、濱ちゃんすきやな〜って」
「それがあかんの。……嫉妬する」
「、ふは!流星可愛ええ!」
「うるさい」
小さく呟く声といじけたような表情がたまらなく可愛くて思わず本音を言えば途端に塞がれる唇。
さっきとは比べ物にならないくらい優しくて愛のあるキス。
2人見つめあって、またどちらともなくまたキスを交わす。
_____
つづきます
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唇love - 何度も涙が出た (2019年5月5日 21時) (レス) id: e694e2c4b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - RyuuKaRenさん» ありがとうございます!二股彼氏最初の方に書いたのであまり上手くかけてないのですが気に入っていただき嬉しいです。畏まりました!書いてみますね! (2017年1月29日 3時) (レス) id: 968f2f646a (このIDを非表示/違反報告)
RyuuKaRen(プロフ) - コメント失礼します!二股彼氏すっごい好きです! 続編とか書けますか?続きが気になります! (2017年1月28日 4時) (レス) id: 7dd630488a (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ぴよさん» コメントありがとうございます!ふじこた好き多くて嬉しいです( ^o^ )!これからも切なめ多めに頑張ります! (2016年4月25日 23時) (レス) id: 968f2f646a (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 始めまして!私はふじこた大好きなのでゆなさんのお話楽しく読ませていただいてます!切ないのも好きなので続き気になります!! (2016年4月25日 22時) (レス) id: 8647ff5e24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yn☆*: | 作成日時:2016年4月19日 23時