僕たちの恋。_JW

告白 / しげかみ ページ37

あの日一緒に帰ってから、偶然家が同じ方面と知って次の日から毎日一緒に帰るようになった。レッスンのときも、普通に話すようになって、親友かつライバル、という関係になっとった。


そして数年後、俺たちは同じグループになり、前で歌わせてもらうことも多くなった。

そんなある日の帰り道。帰路の途中にある公園に寄ってブランコで一休みしとったら、いきなり神ちゃんが空を見上げて言った。



｢しげはさ、デビューって考えたことある？｣


｢え？｣


｢俺、いつか絶対デビューすんねん！そんで、BIGでVIPなTOPになんねん！これが俺の夢！｣




屈託のない笑みでそう言う神ちゃんに俺は何も言うことが出来なかった。その時まではデビューなんて程遠いと思っとった。

けど、神ちゃんの言った言葉に強く影響を受けて俺も絶対神ちゃんとデビューするんや！って目標ができた。



神ちゃんが俺に思いを伝えてくれた、ってのもあり、自分も秘めてた想いをぶつけることにした。



｢かみちゃん｣


｢んぅ？｣


｢かみちゃんがすき｣


｢…え？｣



そのときの神ちゃんの表情は、今でも忘れられないくらい鮮明に覚えとる。




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つづきます

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