【大盛り合唱】俺らの短い物語【短編集】 (ページ9)

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【六兆年と一夜物語】また巡り会う時【雛月灯】ページ9

表現注意です
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　バキッ、ドカッ、ボコッ
　鈍い殴る音が耳にこだまする。
　もう痛みを感じたりできないほど殴られていた。
　ああ、もうオレ死,,ぬんだな。
　忌み子がなんだ、オレはアイツを庇っただけなんだ。
　それにしても、短い一生だったな。
　また会えるのなら、次は平和なところで会いたいな。

　誰も、オレ達を虐めないセカイで…………

　

　

「いつまで寝てるの！遅刻するわよ！起きなさい！」
　母の怒号で目を覚ます。
　時計をみれば現在時刻、午前7時40分。
　マズイ、完全に遅刻だ。
　慌ててオレはベッドから飛び起きた。
　

「今日は間に合ったようですな、遅刻常習犯の紅平くん？」
「うっせ」
　結論から言えばギリギリ間に合った。
　電の嫌味をスルーして急いで席につく。
「おーい、ホームルーム始めるぞー」
　やる気のない教師の声を聞き一斉に席につくクラスメイト達。
　はっきり言って、オレにとってそんなことはどうでもよかった。
　今朝の夢。嫌にリアルで、本当に見ていたような夢。
　普通夢の中の感覚はふわふわしていて現実味がない、でも朝の夢は鮮明な記憶と感覚によるものだった。

「今日は転校生を紹介するー」

　転校生？この時期に珍しい。
　隣にいる電も含めクラス全体が騒がしくなるが、オレには関係のないこと。
　そう思ってた、でも。

「入れー」
「はい」

　目に飛び込んできたのはみたことのある金髪。

「えっと、今日からこのクラスに入ります」

　耳に入っていくのはなぜか懐かしい声。

「東野大雅です、よろしくお願いします」
　真っ直ぐなソイツの目は、まるでオレの事を知っているような目付きでこちらを見ていた。

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転生ネタです