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第49話〜夢主〜 ページ47

次の日、登校すると教室には既に柴崎たちがいた。

  そんな奴らを無視して、私は裏庭の花壇に向かう。

  私は驚愕した。

  花壇が荒らされていたのだ。

  花は踏みつぶされ、土はぐちゃぐちゃになって花びらと混ざっていた。

  あいつらの仕業だ。

  私はボランティアというていで、この花壇を管理している。

  花も毎月新しいのが届いている。

  ポツッと、呆然と立ち尽くす私に何かが当たった。

  雨だ。

  今日は雨っていう天気予報だたっけ?

  傘を取りに行く気力もない。

  そもそも、取りに行ってもこの花が助かるわけでもない。

  ふと、上を見ると柴崎たちが窓から覗いて笑っている。

  どんだけ暇人で趣味の悪い人達なのだろうか。

さ「廉!」

  振り向くと、桃里たちがいた。

  桃里は、私に傘を傾ける。

な「どうしたのって・・・」

り「え・・・」

る「何ですか、これ?」

  皆はぐちゃぐちゃになった花壇を見て固まった。

ジ「これ、誰が・・・」

こ「酷い・・・」

さ「・・・」

  沈黙が広がり、登校している生徒の笑い声が聞こえる。

  まるで、今の私を嘲笑っているかのような。

さ「廉。」

 「行こう、授業が始まる。」

り「やり直せないの?」

 「・・・無理よ。今月の花はこれだから。」

  つまり、今月はもう届かない。

な「さとみ君。」

  そんな中、ななもり?先輩が桃里に話しかけた。

さ「うん、うん、分かった。言っとく。あと、これ。俺の分。」

  桃里は財布を取り出し、お金を渡していた。

な「ありがと。」

  桃里以外の人たちが校門に向かって走り出した。

さ「・・・行こう。」

 「・・・」

  桃里は昇降口まで傘をさしてくれた。

 

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作品ジャンル:恋愛
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瑞樹チロル(プロフ) - らくがきさん» はい、そうで(( (2019年8月28日 9時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - 缶詰めさん» はい、最近ツッコミ系とかにハマっておりますww (2019年8月28日 9時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
らくがき(プロフ) - カイt((はい。 (2019年8月27日 12時) (レス) id: 16b2ae41c1 (このIDを非表示/違反報告)
缶詰め - 面白かったです!カイトさん好きなんですか?続編も今から読みます! (2019年8月27日 11時) (レス) id: d815cb3f60 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - てってーてれってーさん» ありがとうございます!何かその方が夢主ちゃんっぽいのでww頑張ります! (2019年7月30日 9時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑞樹チロル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oomizufami1/)  
作成日時:2019年7月27日 19時

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