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第37話 ページ40

目的の本屋の前に来ると、廉は目をキラキラさせた。

 「本当にいいの?」

 「いいの笑」

  それ、さっきから何回目だよww

 「・・・何が欲しい?」

  この何が欲しいは、お礼をしたいという意味だろう。

 「いらんてww平気だから、行っておいで。」

  俺がそういうと、廉はどこか納得いかないような顔をしていた。

 「じゃあさ、これからも仲良くしてよ。

  今度一緒にお昼食べよ。」

 「・・・そんなんでいいなら。」

  そういうと、くるっと本屋の方向に体を向けて歩いて行った。

 「漫画のコーナーにいるから。」

 「・・・ん。」

  20分後、俺の元に廉が帰ってきた。

  廉の手には、文庫本が1冊握られていた。

  俺は廉からそれを受け取ってみたところ、恋愛小説だった。

 「恋愛小説好きなの?」

 「気分転換。」

  じゃあ、いつもはミステリーとかなのか?

  そっちのイメージの方が強い。

  俺はレジに並び、紙袋に入った本を廉に渡した。

 「ありがとう。」

 「いえいえ、体育祭よく頑張ったな。」

 「・・・」

  俺がそういうと、廉は何故か顔を赤くした。

 「・・・ありがと。」

  廉は俺と手を繋ぎ、歩いた。

  ツンデレだな〜。

  のんびり歩いていると、あるアクセサリーショップに目が留まった。

  そこには廉に似合いそうなヘアピンがあった。

 「なぁ、あそこ寄っていい?」
 
 「別にいいけど。」

  俺達はその店に入って、俺の用が済むまで廉は何となく見ているらしい。

  俺はそのヘアピンを探す。

 「あ、」

  そのヘアピンは、黒い細身のリボンが付いている至ってシンプルで大人っぽいヘアピン。

  これなら、廉も付けてくれるだろう。

  俺はレジにそれも持っていき、会計をお願いした。

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作品ジャンル:恋愛
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瑞樹チロル(プロフ) - らくがきさん» はい、そうで(( (2019年8月28日 9時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - 缶詰めさん» はい、最近ツッコミ系とかにハマっておりますww (2019年8月28日 9時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
らくがき(プロフ) - カイt((はい。 (2019年8月27日 12時) (レス) id: 16b2ae41c1 (このIDを非表示/違反報告)
缶詰め - 面白かったです!カイトさん好きなんですか?続編も今から読みます! (2019年8月27日 11時) (レス) id: d815cb3f60 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - てってーてれってーさん» ありがとうございます!何かその方が夢主ちゃんっぽいのでww頑張ります! (2019年7月30日 9時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑞樹チロル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oomizufami1/)  
作成日時:2019年7月27日 19時

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