隣りの席の子が気になって仕方ありません！【さとみ君】

第２２話 ページ24

帰還しました、作者の瑞樹です。
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す「あっれぇ？柏木〜？」

同「か、柏木さん・・・」

　 私を見る目が完全に怯えきっている。

　 相変わらず、杉原の甘ったるい声が嫌いである。

し「あんたの情報、こいつが全部話したの？憎くない？」

　「・・・」

　 それは、一緒に苛めようと言う意味なのか。

　 私はよく分からないが、興味がない。

　「興味ないから。」

　 私は同級生の腕を掴み、その場を去ろうとした。

す「おいおい、待てよ！」

　 次の瞬間、杉原がいつの間にか持っていたバケツをこちらに向けてきた。

　 水が入っているであろうバケツ。私は同級生に覆いかぶさった。

　 バシャッという音と共に、私に冷たい水が掛かった。

同「柏木さん！！」

　「これで満足？」

　 私は杉原たちを精一杯睨みつけた。

す「い、行くわよ！」

　 怖気づいたのか、杉原たちは早足で去って行った。

　「はぁ。」

　 さっきので髪が盛大に濡れてしまった。

同「ご、ごめんなさい。私・・・」

　 彼女は俯き、震えながら言った。

　「・・・そんなの気にしてないから。あんたこそ、大丈夫？」

同「でも、私！杉原さんたちに柏木さんのこと・・・」

　「あんたは悪くないよ。ほら、私は大丈夫だから。もう、行きな。」

同「ごめんなさい、本当にありがとう。」

　 そう言い、彼女は走って行った。

　 さて、制服がびちょびちょである。

　 どうしたものかね。

　

　

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