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第13話 ページ14

「そうだよ、颯真君言ってなかったの?」

そ「由宇の事しか。名字も言ってなかったな。」

  何で、名字言ってないんだよ。

  俺は、スマホで時間を確認すると5時半だった。

  そろそろ帰ろうかな?

そ「姉ちゃん、送ってってやれよ。」

  颯真君、君は突然何を言い出すんだい?

 「はぁ?何で私が・・・」

  柏木さんは相変わらずの反応だ。

そ「いいじゃん。準備しとくから。」

 「・・・送ってく。」

 「え、いいの?」

  俺はまさか、送ってってくれるとは思わなかった。

 「嫌ならいいけど。」

 「嫌じゃない。」

  即答で応えてしまった。大丈夫だろうか?

そ「由宇の兄ちゃん、今度遊ぼうな。」

 「おう。」

  俺は、颯真君に手を振って柏木さんと帰った。

「「・・・」」

  案の定、沈黙が続いている。

 「あのさ、」

  最初に口を開いたのは、柏木さんだった。

 「さっきは、ありがと。めっちゃ困ってたから。助かった。」

  柏木さんは、そっぽを向いて言った。

  耳が少し赤かった。

 「いや、別に体が勝手に動いていたっていうか・・・」

「「・・・」」

  またもや、沈黙。

  今度は俺が話を振らなければ。

 「あのさ、下の名前で呼んでいい?」

 「桃里の意図が全くもって読めないんだけど。」

  あ、鈍感なんだ。

  俺のアピールに気付いていないらしい。

 「廉って呼んでいい?」

 「・・・好きにすれば。」

  俺はてっきり断られるかと思ったので、嬉しかった。

 「本当!?ありがと!」

 「・・・」

  廉は相変わらずの無表情だった。

 「あ、俺家ここ。ありがとね。気を付けて帰ってね。」

 「うん。・・・ばいばい。」

 「っ!?」

  廉はニコッと笑った。

  めっちゃ可愛いじゃん。

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作品ジャンル:恋愛
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瑞樹チロル(プロフ) - らくがきさん» はい、そうで(( (2019年8月28日 9時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - 缶詰めさん» はい、最近ツッコミ系とかにハマっておりますww (2019年8月28日 9時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
らくがき(プロフ) - カイt((はい。 (2019年8月27日 12時) (レス) id: 16b2ae41c1 (このIDを非表示/違反報告)
缶詰め - 面白かったです!カイトさん好きなんですか?続編も今から読みます! (2019年8月27日 11時) (レス) id: d815cb3f60 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - てってーてれってーさん» ありがとうございます!何かその方が夢主ちゃんっぽいのでww頑張ります! (2019年7月30日 9時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑞樹チロル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oomizufami1/)  
作成日時:2019年7月27日 19時

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