隣りの席の子が気になって仕方ありません！【さとみ君】

第１２話 ページ13

「人の家事情を他人にペラペラ喋んないでください。

　 帰ってくれますか？弟が待ってるんです。」

男「弟君もいるんだろう？それだったら尚更大変じゃないか。」

　 それでも諦めない男。そんなお金がほしいのか？

　 別にお金に困ってはなさそうだしな。

　「いい加減にしてもらえますか？警察呼びますよ？」

男「警察を呼んでも無意味じゃないか？」

　 待て、警察沙汰はやばいんじゃないか？

　 俺はとりあえず、柏木さんを助けることにした。

　「あの、お金は大切ですけど相手の嫌がる事をしちゃいけませんよ？」

男「し、失礼する！」

　 と、男は小走りで去って行った。

　「柏木さん、大丈夫？何か困ってそうだったから言っちゃったけど・・・」

　「何で助けたの？」

　 柏木さんは低い声で言い、俺を鋭い目つきで睨んだ。

　「人の事情に勝手にくｃ・・・」

？「姉ちゃん、おじさん帰った？」

　 その声と同時に、柏木さんの後ろのドアが開いた。

　 出てきたのは、男の子だった。

　 男の子は俺と目があった瞬間、睨みつけた。

？「あんた誰？おじさんの知り合い？」

　 なるほど、あの男の人はそこまで嫌われているのか。

　「あー、俺桃里さとみ。柏木さんの同級生。」

？「もしかして、由宇の兄ちゃん？」

　 由宇の事を知ってんのか。あ、もしかして・・・

　「君が弟君？」

？「あ、はい。柏木颯真です。由宇言ってなかったのかよ。」

　「え、待って。あんた、由宇ちゃんのお兄さんなの？」

　 と、信じられらないという目をしていた。

第１３話→←第１１話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す