隣りの席の子が気になって仕方ありません！【さとみ君】 (ページ12)

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第１１話ページ12

る「告白でした？」

　「んー？違うよ。柏木さんの事聞かれた。」

な「誰に？」

　「うちの学年の女王様。」

　まぁ、あながち間違っていないだろう。

こ「げっ、杉原でしょ？」

　「おん。」

　ころんもそこそこ苦手らしい。

り「女王様なんているんだ。」

ジ「どんな人なん？」

　「どんな人？」

　俺はしばし悩んだ。どう説明すればいいのだろうか。

　「絶対的存在？みたいな・・・」

る「取り巻きとかいるんですか？」

　「３、４人は。」

全「うわぁ・・・」

　取り巻きいる時が一番めんどくさいかもしれん。

こ「もしかして、柏木さん目付けられた？」

　「微妙だったから、何とか誤魔化しといた。

　俺が勝手に話しかけてるって言っといた。」

な「それでいいと思う。」

　うんうん、と頷く皆。

　これで何も起こらないのが一番いいけど。

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　そのあと、何もないまま迎えた放課後。

　今日も今日とて、皆と戯れながら帰っている。

な「じゃあね！」

り「ばいばーい！」

　途中の分かれ道で、皆と解散する。

　俺はスマホをいじりながら歩いていた。皆、歩きスマホは駄目だよ～

　「だから、結構です。」

？「でも、」

　そんな中、とある会話が聞こえた。

　「もしかして、柏木さん？」

　アパートの前で、男の人と話していた。

　俺は、その会話を少し聴く事にした。

　「大丈夫です、帰ってください。」

男「でも、お金の管理大変じゃない？」

　お金？何でお金の話なんだ？

　でも、特にお金には困ってなさそう。それに、管理って言ってたから・・・

　「何回言えば分かるんですか？」

　この男の人は何回も訪ねてるのか。

　借金取りか？いや、でもそれは違うな。

　とにかく、柏木さんが困っているのは俺が許さないので駆け寄った。

　「あれ？柏木さんじゃん？どうしたの？」

　「も、桃里・・・」

男「君は廉ちゃんのお友達かい？」

　男の人はメガネをかけていて、髪が白かった。６０代後半くらいだろうか？

　俺は、友達と答えていいのだろうかと迷ったが、答えた。

　「そうですけど？柏木さんに何か？」

男「少し、お金のことでね。君は知らないのか？彼女のｒ・・・」

　「辞めてくれますか？」

　彼女の低い声が響き渡った。

　