拝啓、天国にいる両親へ。推しが同級生でした。どうすればいいですか？

第２５話 ページ27

「お邪魔しまーす。」

さ「お邪魔されまーす。」

　 さとみさんの後に続いて部屋に入ると、ツイッターに投稿されていた部屋のまんまだった。

　「やっぱきれいですね。」

さ「青葉の方が綺麗じゃないか？」

　「いや、あれはまだ片付いていないだけで、もっと物が増えますよ。」

さ「へぇ〜。」

　 さとみさんが、椅子に座る。

　「さとみさん、スマホでいいんですか？」

さ「青葉、ここまで来てパソコンではやらんぞ？ｗｗ」

　「あ、そうですね。」

　 パソコンでやるなら、私をここまで連れてくる必要はない。

さ「ここ、座っていいよ。」

　 と、さとみさんの隣に新たな椅子が設置されていた。

　「失礼します。」

　 私は、椅子に座ってスマホ版の第五人格を起動させた。

さ「えーと、こうして・・・はい、出来た。じゃあ、撮るか。」

　「はい。」

さ「あ、そうだ。俺さ、律君って呼ぶよ？それにタメ口なるけど。

　 青葉もそうしてよ。」

　 なるほど、私もさとみ君呼びでタメ口で話せと。推しに。

　 結構、難易度高いぞ？

　「分かりました、頑張ります。」

さ「よし、始めるか。」

　 さとみさんは、録音マークを押した。

さ「はいどうも皆さんこんにちは、さとみです！今日も第五人格やっていくんですが・・・

　 今日は、スペシャルなゲストさんを呼んでおります！」

　 あ、やばい声を作っていない。大丈夫かな？

　「どうも、律でーす！お邪魔してまーす。」

　 あ、少し高いけど大丈夫かな？この声でも、ばれないくらいだから平気だよね？

さ「というわけでね、今日はボカロＰ兼絵師の律君と一緒に遊んでいきたいと思います！」

　「宜しくお願いしまーす！」



　

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