拝啓、天国にいる両親へ。推しが同級生でした。どうすればいいですか？

第８話 ページ9

テレビに映るのは、勝ちと負けの文字。

　 周りは唖然としている。そりゃそうだ。

　 勝ったのは私だから。

る「ほ、本当に苦手なんですか？」

　「は、はい。他のジャンルに比べれば。」

さ「じゃあ、他のジャンルはもっと強いのか？」

　「いや、そんなことは・・・」

　 だって、第五人格なんか５戦中４回しか生き残ってないんだよ？

　 荒野行動も１０戦中９回しかドン勝してないんだよ？

こ「いや、これ見せられたら絶対強いでしょｗｗ」

　「そ、そうですかね？」

ジ「いやー、青葉君とゲームするの楽しみやな〜。」

　「あはは・・・」

　 僕は苦笑いする。楽しみなんて、私とゲームして楽しい物なのか？

な「あ、もうこんな時間。青葉君、夕飯作れる？」

　 時計を見たら、もう７時だった。来るのが少し遅かったかな？

　「はい、材料さえあれば。」

な「じゃあ、お願いしていい？その間、お風呂入ってきていいかな？」

　「全然どうぞ。」

　 ありがとねー、とななもりさんはリビングを出ていった。

　 冷蔵庫を開いてみると、意外と材料があった。

　 戸棚を開くと、パスタがあったので今日はパスタだ。

さ「何作るの？」

　「うわぁっ！？さとみさんか。」

　 思わず驚いた声が出てしまった。生憎、私は可愛い系の女子じゃないので

　 キャア！？なんて声は出ない。

さ「そんな驚く？」

　「結構驚きますよ？今日は和風パスタと鶏ささみとキノコのかまたまスープです。」

さ「おしゃれ〜！」

　 隣で子供のように騒ぐさとみさん。

　 しばらく見ていると目があった。

　 ニカッと笑うさとみさんの顔は高校時代と変わらない笑顔だった。

　

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