さとみ君の好きな人 パート３

第１２０話 ページ45

「髪染めよかな？」

さ「俺、ピンクアッシュ見てみたい。」

　「染めるの初めてなのに、初っ端ピンクか・・・」

　 てか、アッシュピンクってどんな感じなんだろ？

　 スマホで調べてみると、意外とピンクピンクしてなかった。

さ「俺と、お揃い。」

　 と、髪をいじっていた。

　「今度ライブあるし、お揃いにするか。」

さ「やった！」

　 いや、喜ぶ要素あんのか？

　「ねぇ、さとみ。ゲームしよ。第五人格したい。」

さ「久しぶりに一緒にやりますか。」

　 今回はスマホ版でやる。パソコンの方が画質はいいんだけどね。

　「安定の調香師だねｗｗ」

さ「そっちは占い師か。あんま使わないよね。」

　「何か久しぶりに使いたくなった。」

　 個人的に、占い師と傭兵は第五人格内で１位、２位を争うイケメンだと思う。

　 え、弁護士はって？あいつ、歯が((

さ「お、ふくろうサンキュー。」

　「ちょっと、チェイス頑張って。暗号機あと２個だから。」

　 ハンターは白黒無常か。ワープ気を付けないと・・・

さ「ハンターそっち行った。」

　「わぉ。」

　 待って、ワンパンついて、一回捕まってんだけど・・・

　「あ・・・」

　 捕まった。終わったわ。

　「早く逃げて〜。」

さ「焦ってる感ないなｗｗ」

　 私の画面に占い師が天に飛ばされる映像が流れる。そして、失踪の文字。

　「ねぇ、さとみ。」

さ「ん？」

　 さとみはまだチェイス中だ。大丈夫かな？

　「もし、私が突然何も言わず、失踪したらどうする？」

　 私もさとみのチェイスの様子を観戦しながら言った。

さ「どうしたん、急に。」

　「いや、なんとなく。」

　 あ、捕まる。

さ「捕まったわ。引き分けだな。」

　「そうだね。」

　 さとみはリザルト画面を見ながら話した。

さ「もし、聖がいなくなったら、絶対見つける。何が何でも見つける。

　 もし、俺が嫌だったらちゃんとその嫌な所直すし、連れ去られたとかだったら

　 そいつを許さない。聖は俺が命に代えても守るって決めたんだ。」

　「・・・」

　 さとみを見ると、耳がほんのり赤くなっていた。

　「ありがと。」

さ「何かあった？」

　「ううん。ただただ、私の大好きなさとみだなって。」

さ「何だよ、それ・・・」

　 めっちゃ顏赤くなってんじゃん。もう、すべてが愛おしいや。

第１２１話→←第１１９話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す