さとみ君の好きな人 パート３

第９５話 ページ17

私たちは一通りお店を見て、ちょっとオシャンなカフェに入った。

　 私はココアとガトーショコラ、愛奈はカフェオレとレアチーズケーキを頼んだ。

あ「ねぇ、明日さとみさんと出かけるんでしょ？」

　「何でしってんの・・・」

　 私、誰にも話した記憶ないんだけど。

あ「さとみさんが今日、ラインで聞いてきた。」

　 何だ、さとみ本人が言ったのか。

　「何て聞いてきたの？」

あ「女の子はこの時期どういう所が好きなの？って。」

　「へぇ〜。」

　 さとみのことだから、てっきりもう決めてんのかと思った。

あ「あんた分かってる？明日デート何だよ？」

　「デ、デート？」

　 驚いて、思わず繰り返してしまった。

あ「え、何？逆に思わなかったの？好きなのに期待もなかったのか？」

　「い、いや、別にそういうわけじゃないんだけど・・・」

あ「主人公)がそう思ってなくても、さとみさんはそう思ってるんじゃない？」

　「そっか・・・」

　 デートとか、何年振りなんだろ。てか、今まで二人で出かけたのはデートなのか？

あ「ちゃんとさとみさんの気持ちに応えてやりなよ。」

　「う、うん。」

ス「失礼します、ココアの方。」

　「あ、はい。」

　 ここでウェイトレスさんが頼んだものを持ってきてくれた。

　「そういえば、愛奈は？ころんとどうなったの？」

あ「付き合ったよ。」

　「へぇ〜，そうなんｄ・・・は？」

　 やばい、危うくスル―するところだった。

あ「だから、付き合ったの。１ヶ月前くらいかな？デート誘ってもらって、そこで。」

　 いつもと変わらず、何事もなかったような顔をしてケーキを食べていた。

　「え、は？聞いてない。」

あ「ころん、言ってないの？」

　「うん。」

あ「そうなんだ。」

　 未だこんがらがってる頭の中を頑張って整理する。やばい、パンクしそう。

あ「だから、あんたも頑張りなよ。」

　「あ、うん。ありがと。」

　 結局整理しきれず終わった。

　

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