性別不明の歌い手は男性恐怖症でした。【さとみ君】

第１７話 ページ23

「ゲーム苦手なの？」

　「やったことないんです・・・でも、葉月ちゃんが好きだからやってみようかなって・・・」

　「ソフトは？ある？」

　「あるんですけど、繋ぎ方が分からなくて・・・」

　 なるほど、そっからか。

　「分かった、じゃあ、まずは準備しようか。」

　「はい・・・」

　 俺達はリビングに移動した。

　 俺はテレビの前に置いてあるソフトを確認する。

　 置いてあったのは、マ○カーだった。

　 うん、これなら簡単だ。

　「さとみさん、飲み物、何がいいですか？・・・コーヒーと麦茶とココアと

　 紅茶とジャスミンティーありますけど・・・」

　 色々あるなｗｗ

　「コーヒーでいいよ。ミルクと砂糖は大丈夫。」

　「は、はい・・・」

　 鏡花はスリッパをパタパタさせながらキッチンに行った。

　 新婚さんみたいだなｗｗ

　 俺はコントローラーとか、必要な物を用意する。

　 その時、キッチンの方から何かが落ちる音がした。

　「鏡花！？」

　「いてて・・・」

　 そこには、床に座っている鏡花と、パックらしきものがいっぱい落ちていた。

　「大丈夫！？」

　「あ、平気です・・・台から落ちただけなので・・・」

　 見ると、高さがそこそこある台だった。

　「何取りたいの？」
　
　「そこにあるコーヒーです・・・」

　「よいしょ。」

　 俺は背伸びをして、棚からコーヒーの粉を取り出した。

　「すみません、コーヒーはあまり飲まないので。」

　「大丈夫だよ、それより立てる？」

　「は、はい・・・」

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