第52話 ページ13
僕は握っているさとちゃんの手を、振り払ってでも逃げ出したかった。
あいつらがいるなら、こんな町出ってやる。
遠いとこに引っ越してやる。
声が出ない
足も震えて
うまく呼吸できなくて
僕はさとちゃんと繋いでいた手を離し、耳を塞ぎしゃがみこんだ。
さ「八重!!」
あの時の皆の声が、百合香と母さんの声が聞こえるような気がした。
僕の脳に直接呼びかけてるみたいで
「助けて・・・」
僕はそこで意識を手放した。
_________________________________________
「・・・あ、れ?」
気が付くと、自分の寝室のベッドに寝ていた。
おでこには冷えピタが貼ってある。
僕、あのまま倒れちゃったのか。
え、めっちゃ寒いんだけど。
もしかして、風邪引いたか?
最悪なんだけど。
僕はベッドから降り、壁を伝いながらリビングに行った。
さ「八重!?」
リビングには皆が座っていた。
な「起きてたの!?」
ジ「ダメやんか、起きてきちゃ。」
り「熱あるんだから、ね?」
こ「おとなしく僕たちに看病されてなよ。」
る「大丈夫ですか!?」
皆が焦ったような顔をして僕を支える。
「やだ、一緒にいたい。」
全「・・・」
我儘だったかな?
さ「今、温かい飲み物用意するから。莉犬、毛布持ってきてくれるか?」
り「うん。」
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いちごみるく - ごめんなさい絶賛泣いていてよく見えてないのでいので文字間違えてるかも...凄いいお話でしたぁぁあ好きです応援させていただくと同時に推しに挿せていただきますありがとうございます!涙止まらない...アリス[作ってくれてありがとさとみと結婚できて良かったw好き!] (2020年6月11日 22時) (レス) id: b8edf647a9 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - かみあ@暇人さん» ご丁寧にありがとうございます。嬉しいです! (2019年10月7日 14時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
かみあ@暇人 - すみません…初コメ失礼しました (2019年10月7日 1時) (レス) id: b637badbe5 (このIDを非表示/違反報告)
かみあ@暇人 - チロルさんの作品めためた好きです!!!これからも頑張ってください! (2019年10月7日 1時) (レス) id: b637badbe5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - まあくさん» ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです。少しでも救えるよう、がんばります。 (2019年9月25日 7時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑞樹チロル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oomizufami1/)
作成日時:2019年9月11日 16時