無彩色【O.N】 (ページ3)

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───3年付き合ってた彼女と一緒に住んでた

そう言うと大野さんは苦しそうに顔を歪めた

──部署は違うけど同じ会社の2つ上の先輩で一緒に住み始めて半年になる。

彼女の方が部屋は広かったからそこに住むことになって引越しをした。

前の家はもう借りてない。

結婚すると思ってたのについ4時間ほど前に彼女に言われた。

『妊娠した、あなたの子じゃない』

頭を鈍器で殴られたような衝撃。

意味がわからなかった。

ニンシン……？ケッコン……？

ウワキ……？

浮気だった………

結婚する、男と住むから出ていってほしい

最後に一言、ごめんなさい……

そう、小さく呟いていた。

妊娠した、別れてくれ、それだけでも言ってることはめちゃくちゃなのに出ていってほしいなんてもう………

彼女が最後に作ってくれたのはハンバーグでさっきまで二人で食べていたのに。

そんな……

夢だと信じたかった。