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翔さんは泊まっていくらしく先にお風呂どうぞ、って言われたから入る事にした。
それでもまだリビングからは二人の話してる声がしていた。
決して明るい話ではない、何か。
お風呂場に向かってからパーカーをリビングに忘れたことに気づいた。
お邪魔しないようにそっと入って用事を済ませたら部屋を出ればいいや、なんて軽い気持ちでリビングに行きドアノブに手をかける。
『3年か……早かったね……』
『いまでも信じられないや……』
『明日、何時にする？』
『昼に行きたい、花屋寄ってね……』
少し開けたドアから見えたのは静かに涙を流す大野さんとその背中を優しく擦りながらもつらそうな表情をした翔さんだった。
少し開けたドアをそっと閉じて見たことは秘密にしよう、そう決めてお風呂に入ることにした。
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作者名：さとか | 作成日時：2017年12月29日 23時
