好きと嫌いは紙一重 (ページ1)

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赤side

夏休みが

始まった。

俺にとっては

嫌でしかない夏休みが。

緑「なあ、しげはさ夏休みなにすんの？」

キラキラした笑顔で

そう話かけてきたのは

俺の唯一の友達で

親友神ちゃん。

「補習にバイト三昧、味気ない夏休みです」

緑「うぇっ補習あんの？」

「なんかなあ、俺のクラスの担任が夏休みあけには皆を頭良くしたる！なんて言ってて張り切ってる」

緑「うわあ、いややなー」

「神ちゃんは？」

緑「俺は部活三昧」

「部活か…」

緑「お互い頑張ろうや」

「せやな」

夏休みって

なんであるんやろうなあ。

休む暇なんて

ないじゃんか。

そんなことを

思っていたら

青「夏休みなんてなんであるん！？休みなんてないし、ないほうよくね？」

桃「わかる」

目の前にいた

イケメンくんが

同じこと思っていた。

緑「しげ、どしたん？」

「あいつら何組？」

緑「あーっとC組？かな？有名やで、あの2人」

「え、そうなん？」

緑「悪い方でな」

悪い方…か。

何となくわかるような

気がする。

緑「あの2人がどうかしたん？」

「いや、なんでもない」

あの2人とは

たぶん

一生関わらないであろう。

そう思っていた。

青「…なああいつら何組？」

桃「ん？あー…あの右の真面目そうなやつはＢ組、その隣はA組やで？…なんかあるん？」

青「…いやなんもない」

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