甘くて危険な恋… (ページ9)

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結局

痕のことをきけなかった。

聞いたら

離れていく

気がしたから。

最後まで

抱かれたけれど

なんだか満足出来なかった。

体は

満足してる。

けど

心が

満足していない。

紫｢どした？望｣

｢ん？なんも｣

紫｢なんか元気ないで？｣

｢…ちょっと寂しくなっただけ｣

いつもは

こーいうの

気づかないくせに

なんで今日に限って

気づくんだよ。

紫｢ごめんな？望｣

悲しそうな目で

頭を撫でてきた崇裕。

そのごめんなって

なにに対して？

…あかん。

これから１ヶ月

会えなくなるのに

喧嘩しちゃだめや。

｢崇裕｣

紫｢ん？｣

｢毎日とは言わへんけど…電話しよ、でなきゃ俺寂しくてだめになる｣

紫｢…ふはっ笑なんやそれー笑｣

｢約束やで？｣

紫｢…わかった｣

優しく微笑んだ崇裕は

俺のおでこにチュッて

キスした。

…こんなん

前までしなかった。

…ああ

なんでやろ。

あの赤い痕をみてから

疑い深くなってしまった。

｢浮気したら針千本のますからな！｣

紫｢はいはい｣

｢俺より可愛い子いてもついていかへんでな！｣

紫｢大丈夫や、俺意外と望しかみてへんから｣

…なんやろ。

嬉しいはずなのに

素直に喜べへん…。

…なんでやろ。

｢…信じるで？崇裕｣

そう小さく呟いて

そっと

首に

キスをした。

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