甘くて危険な恋… (ページ1)

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桃side

「おきろお！！」

紫「わっ…！いっ…いった！」

俺の朝は

いつもこの

なで肩で髪がボサボサの

おっさん…いや

彼氏を起こすことから始まる。

「ほら、仕事やろ！はよおきい！ご飯もできたで！」

紫「んー…まだ寝てたい…」

「…今起きたらサービスでキスがついてきます」

紫「おきますっ！」

「はい、顔洗ってらっしゃい」

同居して早2年。

交際して早3年。

崇裕とは

昔俺が働いていた職場で出会った。

先輩後輩って立場だったけど

崇裕から告白されて

付き合って今に至る。

紫「うんまあ！やっぱ望がつくる料理最高やわー！」

「んふふ、ありがとう」

紫「ごちそうさまでしたっ！」

「はい、お粗末さまでした」

紫「サービスは？」

「仕事行く前にしたるよ…って、わっ！」

紫「…唇ごちそうさま」

「…ずるい」

傍からみたら

バカップルなんかな？

まあそれでもいいや。

幸せやから。

紫「じゃ行ってきます」

「行ってらっしゃい…ちゅ」

紫「えー…ほっぺー？口がいい」

「んもうっ！それは帰ってきたら！」

紫「おっ、じゃあはやく帰ってこな！行ってきまーす！」

幸せ。

幸せすぎる。

けどな

ちょっと不満があるねん。

それは

最近

崇裕が抱いてくれないこと。

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