・ ページ43
side Taiga
桃「この詩ね、７人がバラバラになった時に書いたの」
YouTubeの収録終わり。
皆でもう一度Aの歌を聴いていた時、
Aがぽつりと呟くように言葉を発した。
樹「…そうなんだ」
北「７年前…そうだね」
京「３つに分かれた時か」
桃「ずっとこの７人でやっていけるのかなって
思ってたけど、現実はそうじゃなくて…」
高「うん…」
桃「今まで隣に居たはずの北斗とじぇすが
画面の中でキラキラ輝いてて、
遠く感じて、汚い感情に支配されていくのが
怖かったんだよね」
ふふっ、って笑うAに哀しみはない。
それが完全に過去になっていて。
今は違うんだってことを俺らに伝えてくれる。
入所の時から、その頃も、今も。
ずっと一緒だったのは俺だった。
桃「大我と私は舞台に比重を置くようになって、
樹やたろ、こーちが何してるのか気にしたりして。
ホント、今考えれば上から目線の嫌なやつだよね」
樹「…そんなこと思ってねぇよ」
慎「俺だって」
桃「ふふ、でもねあの頃は
”私のせいでバラバラになった”って思ってたの」
高「マジAってネガティブな 苦笑」
京「でも、2Aから何か感じが違う…」
桃「うん、そうかも。
私は何があっても、6人の幸せを願って
前に進まなきゃと思った」
京「俺たちの…？」
桃「この先の未来に、私が居なかったとしても。
ずっと皆を応援してるから、明日はくるから。
新しい一日はきっと素晴らしい日だから」
Aの台詞に樹が眉間に皺を寄せて、
頭を引き寄せる。
ズキッ、途端に胸が痛む感覚。
樹「んだよ、それ…全然前に進んでねーよ」
桃「ちょ、樹苦しい！
…まぁ、そんな気持ちで作ってたの！
これを三浦さんが気に入ってくれた時は、
ちょっと申し訳ない気持ちではあったよ 笑」
北「これ、真相は闇に葬ろう」
高「言える訳ねぇーよ 笑」
慎「あー、俺なんかカラオケ行きたくなってきた！
ももねぇ、いこうよー！」
樹「A行くなら俺も行く！」
北「俺も」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももじゅり | 作成日時：2020年10月17日 2時
