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桃「北斗、こーち、ありがとう！」
高「どーいたしまして〜」
北「樹来てんの？」
桃「うん、多分…って、噂をすれば！
じゅりー！ただいまっ」
樹「おー…おかえり…なんで２人が？」
Aの予定は把握してたから、
ちょっと帰りが遅いって心配になった。
もう慣れた場所で、Aの部屋をでてマンションの
エントランスまで足を運べば、Aの姿を見つけた。
…でも、そこには居るはずのないメンバー２人も居て。
なんで。
なんで北斗と高地が居るの？
桃「あの後、滝沢くんにSnowManのYouTube
見学して行けって言われて断れなくて…」
樹「ふーん…で、なんで２人が？」
高「俺、自分の車で来てたじゃん。
北斗と飯行くかって話してたら、
Aが帰るところとおんなじだったの」
北「…樹、どうした？」
樹「いや、別に。
サンキュー、ふたりとも」
桃「ちょっ、樹！
ごめん、ふたりともまた明日ね！」
Aの手を奪って、エントランスを進んでいく。
エレベーターの中でAが話しかけてくるけど、
言葉を返すことも出来ない。
部屋に入ってドアを閉めた瞬間、
繋いでた手を離してAの身体を抱き寄せて、
噛みつくようにAの唇を奪った。
角度を変えて何回も。
時折漏れる息が、鼓膜に響く。
とんとんと、たいして痛くない打撃を肩に感じて、
Aの腕の長さ分、ふたりの間に間が出来る。
それですら、もどかしく思った。
桃「ちょっ…息できな……っ…
もうっ…樹、どうしたの…？」
樹「……ちょー、好き…
俺、A誰にも渡さねぇから…」
桃「…おじいちゃんおばあちゃんになっても、
ずっと樹と一緒にいるつもりだけど？」
樹「俺も……え、今のプロポーズ？」
桃「違うね？笑」
不安でしょーがねぇの…
Aの事になると、自信なんかない。
かっこ悪いところみせたくなくて、
内心バクバクしてたって、強気に虚勢を張って。
ほんとはずっとこの腕の中に閉じ込めておきたい。
誰の目にも触れないように。
君の笑顔を引き出せるのは俺だけだったのに、
A、お願い、行かないで。
俺の知らない場所に、行かないで。
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作者名：ももじゅり | 作成日時：2020年10月17日 2時
