You're my only one! Ⅲ (ページ30)

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■ひめごとページ30

今日は事務所で打ち合わせがあったから、
終了後にジャニーさんや滝沢くんに挨拶。

部屋を出ようとした私を、滝沢くんが呼び止めた。

Snow ManがYouTubeの撮影してるから、
時間あるなら覗いていけば？って…
断れるわけもなくてフラフラと向かう。

申し訳ないけどこーちを呼び戻そうか、なんて
ぐるぐる考えてたら着いてしまう撮影場。

スタッフさんは満面の笑みで案内してくれて。

いよいよ逃げられなくなった私。

いや、逃げる必要もないんだけど…

深「ねぇ、ついたよー」

入ってみれば、そこにはふっかしかいなかった。
あからさまにホッとしてしまう自分。

スタッフさんが動画の内容説明してくれて、
他のメンバーは別室にいることがわかった。
しばらくそっと見学して、見つからないうちに帰ろう。

って、思ってたのに。

深「ねー、誰か挑戦するって人いない？
　来て！ひとり！辛いの得意な人！
　 …ふぅ……って、あれ？ももちゃん！？」

佐「おまたー…え！？何でももちゃんいるの！？」

桃「あは、何か偶然？
　見学して行けばって言われて…そろそろお暇します！」

深「いやいや、待って！居てよ、まだ！」

佐「なんなら出てよ、ももちゃん！」

桃「ダメでしょ！？」

ノリノリのふかさくコンビを窘めようとしたら、
まさかのスタッフさんGOサイン。

さっくんに変わって激辛麻婆豆腐を食べる羽目に…

ホントさっさと帰ればよかった、と
自分自身に悪態をついて席に座る。

大丈夫。

声、出さなきゃわからない。
後日、動画UPされて知るならセーフ。

…なんて、彼には通用しない。

佐「いや、別にね液体がメインではないよ！」

岩「佐久間が一回食べてみて」

佐「いってきまーす！」

さっくんが視線で促すから、スプーンを口に運ぶ。

とたんに鼻を突き抜ける香辛料の香りと、
舌にビリビリと広がる辛さ。
辛い物は好きな方だけど、北斗みたいに強くはない。

必死に声を抑えて、咀嚼する。

桃「……ッゴホ…」

佐「うっ、あーーーー！やばい！」

渡「わかった、麻婆豆腐」

佐「正解！」

阿「……ねぇ、でもさ、
　今食べたの佐久間じゃなくない？」

心臓が跳ね上がる。

あり得ない程ドクドクと波打つ。